撮影は毎日激熱のテンションで行われました。



松本勝オフィシャルブログ「勝のでんがなまんがな!」Powered by Ameba-Death March


朝一番の撮影準備が整い

シーンのテストが始まる前に

監督がマイクでお祈りの言葉を。

キャスト・スタッフの無事安全を願い

聖書の言葉を引用し皆神に祈ります。


日本でいうなら初日に神主呼んで無事の祈願をするみたいな感じでしょうか。

けど僕そんな現場は以前、藤田まことさんの最後の出演作

はぐれ刑事純情派最終回SP以来でした。

それも撮影初日だけだったので

毎日お祈りってのはとても神聖な感じでした。

特に今回の映画「Death March」では

監督自身初めて撮影で火薬を使って爆発バンバンさせるシーンを

がっつりやるので特にこういう時間が必要だったんかなと。


ただ最後に皆は胸で十字を切ってましたが

僕一人合掌してました(笑)

十字を切るより手を合わせる方が僕的にはしっくりきますからね。

まぁ宗教は違えど神様はそんな人間の勝手な枠決めなんか

気にしないで祈る気持ちを素直に受けてくれると思ってますしね。


ただ撮影二日目から僕が最後に手を合わせてると

それをまねして何人か一緒に合掌してたので

「お前は十字切ったらええがな」とツッコミいれました(笑)



さて撮影。



松本勝オフィシャルブログ「勝のでんがなまんがな!」Powered by Ameba-セット 川のシーン

これは川のシーンですね。

こうやって見るとやっぱり手前の書き割とビニールの川が

どういう感じで見えるんやと思ってまいますね。

けどモニターでプレイバック見ると

やっぱりものごっつ幻想的というか凄い画になってます。



松本勝オフィシャルブログ「勝のでんがなまんがな!」Powered by Ameba-川のシーン

芝居の撮影が終わる度に入念にプレイバックをチェック。



松本勝オフィシャルブログ「勝のでんがなまんがな!」Powered by Ameba-プレイバックチェック中

そして細かな修正を監督がマイクでスタッフに指示。

手前でハンカチで口と鼻を押さえてるのが

僕のフォロー全般をしてくれたRiza。

スタジオ内はスモークと砂煙でとんでもなく空気が悪くて

マスク着用の人も多いし

一日で喉をやられて咳き込んでる人多数(苦笑)

撮影終わって鼻かんだらどす黒い鼻くそが大量に出てきますし

痰がめっちゃ汚いです(苦笑)


OKが出てシーンが終わり次のセットチェンジの時には

一斉にシャッターを開け、扇風機を回し

エアコンを全開でスタジオ内の空気の入れ替えをします。


共演者も一気に外になだれ込み

新鮮な空気を吸いにいきます。



松本勝オフィシャルブログ「勝のでんがなまんがな!」Powered by Ameba-シーン変わり

ぐったりしてる者も居れば

ここぞとばかりに僕や他の主要キャストと

写真を撮ってる人や

タバコ吸ってくつろいでたりしながら

次のシーンに備えてます。

兎に角セットチェンジの時間が結構なもんでしたから

皆と話す時間は沢山ありました。


僕は皆と交流を図りつつ

さくっとモニターで流れてる映像と台本をチェックして

「ほう、こない撮るか」とか「あ、なるほどね」みたいな

時間も結構あって楽しかったし勉強になりました。



松本勝オフィシャルブログ「勝のでんがなまんがな!」Powered by Ameba-モニターチェック中


松本勝オフィシャルブログ「勝のでんがなまんがな!」Powered by Ameba-演技打ち合わせ

こちらは細かな動きの打ち合わせで

まぁ絵から外れてるので監督は気にしてないですが

エキストラの皆はいつか有名になってやろうと

ギラギラしまくってますから

こうやって僕にも芝居の動きを教えて欲しいと

次々やってきます。

ほんまファーストシーンでがっつり皆のハートを掴んで良かった(笑)

手前の帽子の人はエキストラの動きを監督の演出どおり指示する演出家で

エキストラの彼らの質問をタガログ語から英語に訳して

僕に教えてくれ

そして僕の英語をまたタガログ語でってな感じで。

セットチェンジの時間的には長かったんでしょうが

その間に色々なイベントてんこ盛りやったんで

そない退屈はしませんでした。

ただ14時間待ちの時はちょっとぐったりしましたが(苦笑)



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色々なとこで写真撮られてましたな(笑)



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比較的僕のシーンの時はあまりTakeを重ねなかったのも

エキストラの皆やスタッフ皆から喜ばれた原因やったかもしれません。

多いとこでTake20やってまだ監督が納得しないから

その間に他のシーンやって(勿論セットチェンジします)

そして3時間後ぐらいにまた前のセット組みなおして

そこからまたOKが出なくてTake17ぐらいまでやってたシーンとかありましたから

アドルフォ監督も納得いく絵が撮れるまで

全く妥協しないというか

そのシーンやってる役者は今年一番人気の超有名俳優ですよ。

雑誌の表紙とかバンバン飾ってるアイドル俳優に

そこまでとことんいける日本の若手監督っておるんやろか?

向こうの契約で0時には全部終わって

家に帰してあげないといけなかったそうですが

監督は一切無視して撮影しまくってましたね(笑)

外で彼のマネージャーが怒りまくってたみたいです(苦笑)


その前に一緒に撮影したシローもそうですが

向こうの有名俳優はTVの連ドラも掛け持ちで出てて

バラエティー番組にもレギュラーで多数出てるので

それぞれ映画の撮影に参加できる日数がたった二日だけだったり

そんな中でやってますので

その日の内に撮り終わらないと

もう次は参加出来ないって俳優が多かったので

大変でしたわな。

僕的にはジャッキーさんを筆頭に

向こうの所謂スターと呼ばれる俳優たちと

がっつり芝居が出来てこの上ない良い環境で

まぁ向こうのスターっていっても正直ピンと来ないとこはありますが

それは向こうも同じで日本から来た俳優っていっても

よく分らん部分があるので

やっぱり芝居を一回やってみて初めてお互い分かり合えるというか

向こうの芝居がしょぼかったら

なんぼ向こうでスターやといっても

僕はなんとも思わなかったでしょうし

向こうも僕の芝居が駄目だと思ったら

日本からわざわざへたくそ呼びやがってみたいな扱いになるでしょうし

そこはお互いのステータス関係無しで

純粋に芝居のやり取りで会話できる環境が僕には素敵過ぎました。

言い訳一切通用しないですから

真剣勝負のぶつかり合いで

監督からOKの後に自然に笑みがこぼれて

握手してハグしてお互いの芝居を称えあうことが出来たのは

本当に凄く気持ちよかった。


ちなみにそのTake20以上やった人気俳優の

一番最後のシーンが僕との絡みのシーンでした

実際一緒にやってみると

めちゃくちゃ芝居上手かったんで

なんでそない前のシーンでめちゃくちゃに監督にやられてたか

わからんぐらいでした。

凄く感情こもってたしね。


動きの指示で僕が彼に死体を埋めさせるんですが

彼がそれを拒んで最後に体をばんっと押すってのがあって

彼にちょっと強めにいくよと声かけたら

問題ないといったので

一回おもっくそ言ったら

「Masaru強すぎだ」と監督が慌てて言いに来たな(笑)

やっぱり今年一番のアイドル俳優の事は少しは監督も

気を使ってるんやなと(笑)

結局Take3で監督からOKが出て

周りのスタッフやエキストラ達からも賞賛を浴びました。

彼ともがっつり握手しハグして

彼はすぐにドラマの撮影へと旅立っていきました。


実はこのシーン。

Take2で終わってた筈が・・・ジャスティン(苦笑)

なんでただ横移動して睨むだけやのに

不敵な笑みを浮かべてNG出しとんねん!!(爆)


めっちゃええやつなんですよ。

頑張りやさんでしてね。




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けどやっと自分の番まわってきたときには

それまでに体力を全部使い果たし

眠たすぎてもうアカンみたいな感じでなってるし(笑)


そんな素敵なジャスティンの話は

まだまだ尽きないですがこの次辺りに・・・。