横浜2人殺害で、被告に死刑判決 裁判員裁判で初めて


裁判員裁判で初めて死刑判決が下されました。

耳掻き殺人では求刑されましたが判決は無期懲役だったんで

今回が初めてという事になります。


関連記事でずっと涙が止まらなかった裁判員もいたそうです。


【初の死刑判決】裁判員1人が会見「毎日が大変で気が重かった」「何度も涙を流した」「控訴して…」


様々な議論がなされたと思いますが

結果、例え罪人だとしても命を絶つ「死刑」の判決を下す立場になった裁判員の方々の心中を察します。


ただ「控訴を促した」裁判長には??でしたけどね。

無作為に選ばれた国民参加の裁判員裁判において

しかも死刑判決を下す場で

何度も涙を流されり、毎日判決を考え寝れなかった裁判員たちが居て

協議し下した判決なんだから

裁判長は裁判員を代表し毅然とした態度で罪を償わせる旨の発言で

場を締めないと

裁判長は素人やなくてプロなんですから

自分で判決に対してブレた意見述べて

今回選ばれた裁判員の方々全員どこにも拠り所なく

ずっと今回の事を背負って悩んでいくと思いますね。


裁判長自らがちゃんと皆で議論した結果の重さをから少し逃げたような気がしました。

特に今回は初めて裁判員裁判で死刑判決を下したんですから

全員で協議し熟考したけど情状酌量の余地なしで「死刑」を決めた事に

裁判長自信が後ろめたい気持ち述べてどうすんねん?

それやったら「死刑」判決せんとそれこそ検察に上告して

高裁で協議してくださいって促したらええやん。


「自分達は本当は嫌だったんだけどこの状況じゃ仕方がなかったから・・・

控訴したら助かるかもしれないし僕たちもそれを望んでるから

だから控訴して僕たちを殺人者にしないでね」


そんな風に感じて仕方なかったです。


もう一回ちゃんと見なくてはいけないのは

被告は私利私欲の為に2人の尊い命を

パフォーマンス的に生きたまま電動ノコギリでバラバラに切断した。

そのうちの一人の被害者はその痛みに耐え切れず

ひとおもいに殺してからバラバラにしてくれと嘆願したのにもかかわらず

生きたまま絶命するまで何度も体をバラバラにした凶悪犯です。


・・・なんか同情する余地ありますか?


今の日本の法律で重い刑は

「死刑」か「無期懲役」しかありません。

ちょっと調べたのですが無期懲役になっても10年ぐらいで仮出所するってのは

殆どないそうです。

法改正で全ての重罪の量刑が重くなったので

例えば強盗殺人とかは30年以上の懲役もありえますから

仮出所出来るとしてもそれ以上は確実に檻の中だそうです。

(ちなみに未成年者の無期懲役はこれとは異なります)


昔は無期懲役で服役して10年過ぎぐらいに仮出所して

また罪を犯した人が居て、そのイメージが残ってるから

「無期懲役」のイメージが軽く扱われるみたいで

実際は30年以上は出てこないし、沢山居る無期懲役受刑者の中で

ほんの何パーセントしか出てこないそうですね。

まぁ人生ずっと刑務所って事ですよね。


けど被害者遺族の気持ちを考えたら

自分の身内は殺されたのに

殺した犯人が例え檻の中であっても

のうのうと生きてるのは納得できないでしょうし

ましてや「仮出所」の可能性があるってのはどうなんでしょね。


裁判の形態を裁判員制に変えたんだから

刑自体もそれに合わせ変化させなくてはいけないんじゃないでしょうか?

ただ量刑を重くするってのとは別に。


まぁ僕の言ってるの犯人は明らかに自分で罪を認め

全てのちゃんとした証拠も揃っていて

かつ犯行が非人道的、身勝手、残虐な犯行を犯した場合でして

僕が出演した映画「BOX 袴田事件・命とは」での袴田さんのように

自白の強要と不十分な状況証拠に証拠の捏造等

今ではありえない流れで死刑判決を受け

現在も無実を訴え東京拘置所にいるケースとは全然違いますので悪しからず。



話を戻しますが

この前の耳掻き事件の判決も

今回の裁判員だったら「死刑」になってますかね?

これもこれから言われるでしょうね。


世界に目を向けると圧倒的に「死刑」反対が多くを占めます。

まぁ勿論そういうとこでは「死刑」に代わる「終身刑」だとか

懲役の上限なし(懲役200年とか罪によって重ねていく)だとか

多分被害者遺族がまだこれならと納得できる代替案があるんだと思います。


内容的には30年以上は確実に檻の中で

殆どの場合が死ぬまで監獄の中ですが仮釈放の可能性がある

「無期懲役」と

一切仮釈放等の処置がなく、寿命を終えるまで監獄の中である

「終身刑」とでは

被害者遺族の気持ちは全くもって異なると思います。


いつか出てくるのでは?と

どんなんに足掻いても死ぬまで刑務所の中だとでは

全然違いませんか?



あと僕的には「死刑」を廃止するなら代替案として

日本に昔あった「仇討ち」制度を復活してもらいたいですね。

分らない人は↓にウィキペディアのページ張ってますので参照して下さい。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E8%A8%8E


明治時代に廃止された制度ですが

前回の耳掻き殺人のように

待ち伏せし家まで乗り込んでいって

孫を助けようと身を挺したおばあちゃんをも

包丁でめった刺しにし惨殺した犯人は無期懲役でしたが

被害者遺族にだけ仇討ちしても罪に問わない法律が

新たにできないもんですかね?

そしたら「死刑」制度廃止しても納得いくんかなと。


そうでもしないと

ある日突然命を奪われた被害者も

ある日突然身内を奪われた被害者遺族も

やり場がないというか、やるせないというか・・・。


まだまだ書きたいことはありますが一先ずこの辺で。