四日市公演が決まり仕事の予定が入ってなかったので
大阪の実家に戻り整体や耳鼻咽喉科に行って
体のケアをしてました。


そんなある日いつものように44さん(44北川 )から仕事の打診メールが。


内容はいつも通り何月何日からどれぐらいの期間かは
現場によって違いますけど
その期間が空いてたらその仕事を請けるという
言わば派遣業みたいな感じで
去年はなんとかええ感じでお芝居でお金も頂けましたが
ずっとは続かず
そんな時に44さんが紹介しくれる仕事は非常にありがたいんです。


ただ拘束期間が長いものとかは極力受けない方向できてました。
それは僕とか売れてない役者は特に
いつなんどき急にオーディションの話や映像の仕事の話が
舞い込んでくるか分かりませんので
常に臨戦態勢でいなければいけません。
バイトを入れるということはその日に役者の仕事が入ったとしても
断らなければならず
それこそ本末転倒でござんす。
けど仕事をしなけりゃ生活は出来ず
役者の仕事が無けりゃ他の仕事をしてでも食いつながなくては生きていけません。


そんな立場ですから
同じ役者仲間であり良き兄貴分である44さんは
その辺の理解をしてくれてまして
大概のわがままを聞いてくれたりします。
まぁその分44さんが大変になる時が多々ありますけど(笑)


話を戻しますと
その時打診を受けた仕事の拘束期間はほぼ1年間。
3月から11月まで。
まぁ1ヶ月のうち3日間の拘束なんですが
やっぱり先のほうまでイベントの仕事の予定入れるのはどうかと
抵抗感もありましたが
その時に限って44さんからどうしても出て欲しいと。
これ珍しい事なんですよ。
ずっとメールの内容を読むと
どうやら元請けさんの上の人が直々に僕をご指名だそうで。


そこの仕事は2年ぐらい前に一回やったきりでしたので
正直えらいさんが覚えててくれた事に吃驚でした。


以前働いた時に僕はダンロップ のブースでADをやってまして
少し英語が話せたので
そのブースに来る外国人客の応対や
アメリカのドリフトのレーサーでゲストのカルヴィン・ウォンを
時間つぶしに喫茶店に連れて行ったりしてまして
その時の対応とかを覚えててくれたそうで
僕を通訳で雇いたいと。


ただ僕の英語レベルは日常会話がやっとぐらいの拙い英語です。


速攻で44さんに電話ですわ!


勝「メール見ましたけど通訳なんか出来ませんよ」
44「勝、以前ダンロップのブースやったやろ?その時英語で対応とかしてたやろ」
勝「いやぁあの日常会話レベルでええんでしたらやりますが・・・」
44「全然問題ないんちゃうかなぁ勝やったら」
勝「44さん僕の英語レベル知ってますよね?仕事も以前みたいな感じですよね?」
44「おうおうだから問題ないで」
勝「それでしたらやりますわ」


昨年はツアーやらなんやらで44さんとこで人でが足らない時に
力になれず
自分がしんどい時に仕事の世話してもらってるのに
44さんに申し訳ない気持ちで一杯でしたので
万が一ハリウッド映画のオーディションとか
TVドラマの出演が決まって重なった時にはお休みさせてもらいますが
それ以外は44さんの仕事優先でやりますわと返事しました。


僕自身にとっても毎月その3日間働くだけで
家賃が支払える試算もあり
準備の為に東京に戻りまして出発日の数時間前まで
余裕な気持ちで呑んでました(笑)


酔いが醒めたのは三重県の鈴鹿サーキットに行くための
東京~名古屋間の新幹線に乗ってる時に
44さんの現場で顔なじみのN君の一言でした。


N「松本さんステージで外国人ドライバーの通訳とかって大丈夫なんですか?」


・・・え?


いやいやそんな話は何かの誤解で
僕はブースの運営とたま~に来る外国人客の何気ない対応でと
色々説明する僕にマニュアルを見せてくれました。


「ドライバートークショー 
 外国人選手
 通訳:松本   」


・・・マジ?(滝汗)





続く。