久し振りの末広亭は爆発していました | 松村マサル子の日常に訊け!

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役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります

新宿三丁目、明治通りと新宿通りの中に入ったこの一角。演劇関係者でももう知る人も少なくなったンだろうなぁ、老舗小劇場・パンプルムスがこの上にあったコトを知ってる人がどンだけいるやら。
若い頃は憧れたモンだけどね。1Fがゲーセンで、もっと汚ねぇビルで、小劇場の匂いがプンプンで。この界隈で飲むコトも多かったし。公演打ち上げもこの辺りでやってるしね。そういうエリアなンだよね。
その近くにあるこの寄席、末広亭にやって来た俺だよ。この新宿か下北辺りで芝居を見るか、それとも、って感じだったンだけどさ。でも検索したら、いまいち見たいと思える公演がなくってさ。久し振りだとそンなモンかもね。
だったら、ってコトで。同じく久し振りに、何年振りになるかな、だったら久し振りに寄席に入ってみっか。そういう流れ。
昼の部のラインアップ、天功組時代に何度かパフォーマンスを(舞台ソデで)見てる北見伸さんが"奇術"ってカテゴリーで出るらしい。舞台監督チームで手伝ってたニューズペーパーさんはコント。
そうね、彼らもこの寄席は常連なンだろうけど、こンな小さいステージじゃ見てねぇし。面白そうやね。
あ…、昼の部もすっかり終盤戦、もう終わっちゃったのね。ま、いいっしょ。とりあえず入ってみましょ。
いやぁ、寄席っつーかライブってのはやっぱいいね。テレビじゃ分からない空気ってかな、流行ってる影響でいい感じに埋まってる客席の熱気もあって、出る芸人さんのネタがとにかく面白いのよ。
ラスト3組、大トリの落語家さんはテッパンだからまぁいいや。その3組の最初、どっかで聞いたようなそうでもないようなコンビのコント、間違えた段取りすらも笑える。いや、いい意味でね。ソレも芸のうちってコトでさ。
その後のセミファイナルのコンビ、コレも奇術って呼ンでいいのかな?上向いた顔にタワーを積み上げてくって芸。
正直ね、コレもテレビでよく見るネタだとは思うンだ。でもソコはライブの妙、寄席としての力量。ホントに積み上がるのか?って、一つ一つ挑戦する度に成功させる度に緊張感と達成感。舞台と客席が一体になる空気感。
いや、コレを感じられただけでも木戸銭払った甲斐があるぜ。1時間もいなかったけど、そのこってり具合で十分に満腹だぜ。たまにゃぁ来なきゃいけねぇな。
ただね、喫煙スペースがね、前来た時よか狭くなってたね。ソコは世の流れってコトですわね。

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