アニメ「冴えない彼女(ヒロイン)の育て方」のライトノベルや付録ショートストーリーを読んでいるだけで勝手にそれぞれのキャラクターのしゃべり方が脳内再生されるなぁ・・・と気づき
もしも彼らが進学して一人暮らしでネット回線引かなきゃ、どうしたら良いかな?なんて話題になっても、あの口調のままでしゃべっていそうだなって妄想してみた。
(エリリ)フレッツってヘタレ回線の事でしょ?
(朱音)フレッツと聞いただけでイライラする。クッソ遅いんだよ(怒)
(倫也)そうじゃないんだ。フレッツ網は元々IPv6専用なんだ。
PPPoEって方式で猫被って、IPv4も使えるように振舞っていただけなんだ。
(朱音) コイツの言う事分かんねー
(波島兄)みんな「IPv6にしたら速くなる」って話、聞いたことないかい?
(詩羽)そうね、ニコ生はまだだけどYouTubeは対応してるから速いとか何とか、聞いた事は有るわね
(倫也)それだよ!それ。NTTとプロバイダの間の接続方式には2種類有ってだな…
もう一つのIPoE接続方式はネイティブ方式とも言われていて、本来の実力を発揮できる方式なんだ。
(エリリ)ちょっと待って、私達そんな事、何も聞かされてないわよ。
(波島兄)プロバイダやNTTが、エンドユーザーを混乱させちゃいけないって、あまり情報を表に出してこなかったんだ。
(倫也)これまでは猫被っていても何とかやってこれたんだ。だけど、時代が変わったんだよ。
俺たちのアニメも地デジを録画予約していた時代から、ネットで見たい時にオンデマンドで動画データをダウンロードする時代になったんだ。それでネットに流れるデータが想定を上回ってウナギ登りに増えてきてるんだ。これからの時代、負荷の少ないIPoEが断然スムースなんだ。動画だってコマ落ちなくって…カクカクじゃなくて高解像度でもヌルヌル動き放題なんだよ。
(恵)そんなの知らないよ!(涙目)学校で習わないよ、そんな事。
(美知留)そんじゃーさー、PPPoE止めてIPoEだけにしたらスッキリするんじゃないのぉー。
(波島兄)出来ないんだよ、氷堂さん。地方プロバイダの中にはPPPoE方式にしか対応していないプロバイダも有るから止められないんだよ。NTT法って枷(カセ)も有るから全国規模の大手プロバイダーばかりを優遇する事もできないんだ。
(詩羽)つまりNTTはラノベの主人公みたいに八方美人で優柔不断に振舞うしかないって訳ね。
(倫也)話を戻すとだな…PPPoEだと、みんなが使いだす夕方から夜の時間帯は限られた通信容量を折半する事になるから体感的にもスピードダウンするんだ。
(出海)15年使っているけど全然気づかなかったよ、お兄ちゃん。
(波島兄)ある日突然繋がらなくなるとか調子が悪くなるのではなくて、徐々に進行すガンみたいなものだからねー、気づかない人が多くても不思議じゃないんだ。
(倫也)コホン、PPPoEはパソコン通信とか言われた時代のPPPを基にしてて、ユーザー認証もやっているんだ。ブロードバンドルータの設定でユーザIDやパスワード設定するだろ。ブロードバンドルータでPPPoE形式のデータを作ったものがNTTとプロバイダの境界に置かれるPPPoE終端装置って機械で中のデータを取り出しているんだ。数千ユーザの処理をまとめて処理してるから大変なんだ。
(詩羽)おおよそ面倒くさいやり方ね。そのPPPoE終端装置が地雷原という訳ね。
もっとスマートなやり方は無いのかしら?
(倫也)そこでIPv6じゃなかったIPoEなんだよ。
(エリリ)IPv6にしてみたけど速くならないって話もある、どっちが本当なのよ!
(倫也)待った待った。普段使ってるのはIPv4って方式のデータなんだ。だからそのままだとIPoEじゃなくてPPPoEの方を通ってしまうから、あまり恩恵がないんだよ。
(恵)ナンダカナーだよ、それで・・・
(倫也)ブロードバンドルータでIPv4データをIPv6に変換してしまえば良いんだよ(断言)
ほら、v6プラス対応って書いてあるルータも増えてきてるから、置き換えればいいんだよ。
(波島兄)正確にはIPv4 over IPv6って言わないといけないねぇ。v6プラスはその中の一つだから。
(出海)エェー、買い替えなくちゃいけないんですか?
(波島兄)SuicaやPASMOのカードを買ってしまえば、毎回券売機で切符を買う必要もなくて自動改札機にタッチすれば通れるだろう。それと同じで初期投資は必要なんだよ。
(朱音)ゴタゴタ言わずに、別の光回線に切り替えたら、どうなんだ?
(波島兄)それは、光ファイバの引き込み工事をやり直すことになるねぇ。工事するのに数か月待ちって話も聞くねぇ。
(倫也)○○光って名前でも他社回線でなくて光コラボってヤツで、支払いはまとめてその会社から請求だけどフレッツ回線を使うパターンもある。
(波島兄)ホント、紛らわしいよねぇ。だけど、携帯回線とのセット割とかで月額料金が安くなるから、プロバイダとNTT東西にバラバラで払う従来型フレッツよりもコラボタイプの契約数の方が多くなったのは事実なんだ。
(倫也)○○光に変えたと一口に言っても、その先が重要なのですよ、恵さん。
(恵)どーいう事なのかな? 倫也くん
(倫也)○○光に変えたと言う事だけでは、v6プラスとかIPv4 over IPv6に出来るって事ではない。コラボにすると支払いが変わるだけ。もっと重要なのはプロバイダ選び、v6プラスとかIPv4 over IPv6が出来る会社を選ばないといけない。
(恵)プロバイダといっても沢山あるよね。そんなの選べないよ。
(倫也)大丈夫、今はv6プラスとかIPv4 over IPv6のサービス名で選べば安心なんだ。
(波島兄) 倫也くんの言う通り。昔と違って、例えばv6プラスの設備はJPNEって会社が一手に管理していて、プロバイダは利用者の募集・集金とか営業面の役割に集中しているんだ。沢山あるように見えて実際の選択肢は多くはない。
(倫也)それから・・・
(恵)まだ何かあるの?(困惑)
(倫也)4・5千円程度の対応ルータさえ買えば、月額料金はそのままの所が多いんだよ。
(波島兄)コース変更の申し込みをしたら対応ルータをタダで送ってくるようなプロバイダもあるねぇ。
(恵)そーだなぁー、その辺りが良いかなー。
(倫也)意外とあっさりOKを?
(恵)だってさー、 詩羽センパイとか 朱音さんみたいに印税で稼げてる訳じゃないから。私みたいな普通の人間はさ、欲張っちゃダメなんだよ。庶民でも手が届きそうなコースが良いんだよ。
(エリリ)お手軽な感じとか、フラットな所を見つけるのが恵らしいね。