恋はいい。
好きな子からメールがくるだけで、ドキドキする。
メールが帰ってこないだけで、胸が苦しくなる。
来たメールをどう返そうか、それだけで一日がたってしまう。
すぐに返信したら、ガッついているように思われるのでは…と。
やはり、恋はいい。
久しく忘れていたこの感覚を取り戻しつつある昨今、
己を見失わないために買ったのが「戦国自民党50年史」
自民党の歴史は、ヘビー級の欲望の衝突の歴史だ。
なんといってもスケールがでかい。なにしろ国家を舞台としている。
この国を、おれの思うようにさせろと、国民に子分に訴える。
こんな濃厚な連中が面白くないわけがない。
軽武装経済重視路線の吉田の系譜を受け継ぐ
田中派(旧経世会)に対するは、
重武装経済軽視路線の岸の系譜を受け継ぐ
福田派の申し子たち。
いわゆる角福戦争自体がねじれたGHQ政策の
吉田と岸の代理戦争であり、いまもってその戦がつづいている。
このダイナミックな世代を超えた物語は、
源氏物語なんかよりも面白い。
現実的に改正不可能な硬性憲法をおしつけたGHQ、
しかし共産圏へのけん制のために日本に武装させたいGHQ。
「9条」をめぐる精神分裂を引き起こした自民党。
CIAがA級戦犯をよみがえらせ、傀儡とした「昭和の妖怪・岸」
このむちゃくちゃっぷり。
一国を舞台にしたパワーゲームも、
この恋同様にときめきますわ。
政局が戦争なら、金は実弾。
本書の価格は、第二次角福戦争で
田中が用意した実弾30億円也。