60~70年代のマンガを集めている。
劇画タッチのアツい少年漫画には、
強烈な当時の文化の匂いが鼻を刺戟する。
まあ、そんな匂いを感じたくて買ったのが本書。
俺の読みは間違いではなかった。
どこの誰とも知らぬオッサンの「思い出臭」は欲していない。
「なつかしい」「アノ頃はこうだったが、今では…」
こんなクソ思い出話は欲していない。
あくまで欲しているのは60~70年代の文化臭。
中野某「ゲバルト時代」にはそれがある。
当時の学生運動が、どんなにカッコつけようが、
99%以上が「ファッション」だったことを窺い知れる。
各セクトにはいるきっかけが、偶然・友達づたいなど。
理論的な必然性などほとんどない。
「ごっこ」だったという事実がまた積み重ねられた。
本書はとくに、当時運動ごっこをしていた連中が、
どこで飲んでいたか、いくらくらいで生活していたのか、
どんなバイトをし、どんな本を読み、どんな意識で運動ごっこをし、
どんな音楽を聴き、セクトごとの繋がりなどが分かる。
ヘ理屈た、闘争歴、思い出ばかりで、
意外と無かった新左翼文化臭のする本。
値段は、60年代後半の平均的な飲み代400円。