先日、久しぶりにウエイトトレーニングをしました。


その時、クールダウンとして、エアロバイクに乗りました。


僕の他にも数人の方々がエアロバイクに乗って漕いでいたのですが、皆さんかなりの骨盤後傾なのです。


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先日、千葉稽古会がありました。


最後の方の稽古中に、骨盤の角度の話になりました。


カラダを張る鍛錬をする際、上半身をグッと硬めるのは、現時点の僕のレベルとしては有り…だそうです。


でも、下半身に関しては、骨盤前傾の方が良い…とのアドバイスをいただきました。


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世界的にも、そして特に日本人は、骨盤が後傾気味だと日々感じます。


まず、椅子に座って、背もたれにもたれる時点で、骨盤は後傾します。


通勤電車、自転車、車、学校の机教育、体操座りの強制など…ありとあらゆる場面で、骨盤は後傾しがちです。


そして、ビジネス的にも、骨盤後傾で楽に維持できる姿勢を促すような椅子の作りになっていくのは、自然な流れかと思います。


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沖縄空手と呼ばれる流派の、おそらくは半分?それ以上?の流派も、骨盤は後傾気味だと思います。


僕が二十歳から5年ほど学んだフルコンタクト空手流派も、骨盤はやや後傾、足のつま先はやや内側で行っていました。


中国拳法の多くの流派も、骨盤はやや後傾で、後傾した状態でグッと骨盤周りに力を込めることを『ガマク』をかけると表現する指導者の方もいらっしゃるみたいです。


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無想会空手はどうかというと、骨盤は前傾させます。


それも、驚くぐらい、ガチッと前傾させます。黒人特有のお尻がプリッと出るような、ちょっとゴリラってぽい…こんな感じです。


骨盤後傾は、鍛錬の場合は、カラダを締める、圧縮する感じを学ぶことができる気がします。


あとは、仙腸関節を横に引っ張る感じも、もしかしたら骨盤後傾の方が、より感じやすいかも。


でも、最大の欠点は、「重力落下」が使えない!と言うことかと思います。


特に、足の爪先を内に入れてしまっては、股関節を開放することが出来ないので、足・脚が邪魔になり、ストンと真っ直ぐ落ちることは不可能となります。


これらの理由もあり、無想会空手のナイファンチ立ちは、股関節開放と仙腸関節開放を同時に行うやり方を教わります。


自らの筋肉群(自動力)と、地球がくれる重力(他動力)の両方を効率良く活用しよう!という感じでしょうか。


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とは言え、歩行の時は、骨盤は、右半身と左半身で交互に前傾と後傾を繰り返します。


さらに、骨盤は色んな骨が協力し合っているので、前傾と後傾だけで語れるような構造ではないのですが…。


その辺は僕自身も、アタマとカラダの両方をフル活用しながら、学び続けていこうと思います。