全ての動作を正中面に圧縮させることで、より細く、より薄く、より真っ直ぐ、より落ちることが出来ると思います。
ポイントは三つ。
①肘から小指のラインを揃える
②足の親指のラインを揃える
③足・脚の内側ラインを揃える
まず、肘から小指のラインについて。
無想会空手の基礎鍛錬に、ゆっくりゆっくり肘を正中線にぶつけるように、掌手・貫手・正拳を行うというものがあります。
その時に、スタート時は、広背筋を圧縮させることで、肘がどんどんカラダの中心に向かっていきますが、外側に開いていた手が、徐々に真ん中に移動します。
そして、最終的には、小指から肘までのラインが、正中面に揃って、上腕のトルクがかかって、肘窩が上を向き、肘がピンピンに伸びる少し手前ぐらいの位置でチンクチがかかります。
次に、足の親指のラインを揃えることについて。
気をつけの姿勢の時、足の親指のラインを揃えます。
その状態で、カラダを内から外に開くようにピーンと張ると、膝の間に少し隙間が出来て、踵も一センチぐらい離れます。
最後に、足・脚のラインを揃えることについて。
蹴り技を出すとき、膝が正中面を移動していきます。
膝が天地線の延長線上にある水平面にぶつかる反動で、脛が飛び出ると前蹴りになります。
その時、親指の内側、内踝、踵、脛の内側、膝の内側、太腿の内側、股関節…にラインが通ります。
そのラインを正中面に揃えると、イイ感じの蹴りになります。