イチローが210本のヒットを放ち、脚光を浴びたのが1994年、私が小学五年生のときだった。


衝撃的で、カッコよくて、みんながイチローに憧れていた。


全盛期の約15年間、イチローをリアルタイムで観られたことは、本当に幸運だと思う。


そして、私は最近、素振りをしている。


イチローの打つ前のあのいつものルーティン。


バットをピッチャーに向けて立てて、肩の袖部分をクイッとまくり上げる。


あれ、なんか良いなぁと改めて思う。


正中線にバットを揃え、肩関節の凹みを確認する。


めちゃくちゃ良い稽古になる。