最近、バレエにハマっています。
先生は、もうすぐ8歳になる息子。
息子がバレエを始めて、丸3年が経とうとしています。
その息子とバレエを一緒にやるのが、とても楽しい。
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僕がバレエに興味を持ったのは、二十歳前後の頃。
当時流行っていた『軍鶏』という格闘技漫画に、天才バレリーナが登場してからです。
世界のトップオブトップである、日本人の天才バレリーナは、突然格闘技界に挑戦する決意をします。
その身体能力を活かし、柔道からスタートし、各種格闘術をスポンジのように吸収していきます。
その身体の柔軟性とセンスにより、メキメキと上達していく模様が、僕の心の琴線に触れました。
それからバレエに興味を持ちましたが、バレエを習う機会など皆無で、あれから20年、なんと!息子から教われるという幸運に与りました。
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バレエの準備体操や基礎運動で使用する筋肉は、武術的にも深くリンクしていると思います。
ある著名なボディワーカーは、「大腰筋を最も上手に活用出来ているのは、バレリーナです。」と仰っていました。
無想会空手で重要視されている筋肉群は、大腰筋、腸骨筋、広背筋、腰方形筋、大腿筋膜張筋、縫工筋、などです。
その他にも、ナイファンチ立ちをちゃんとやるには、足首・足指の強化も必須です。
突きの際、というか全ての動作において脇を捻じり締めるには、広背筋の他に、前鋸筋に刺激を入れ続ける必要があります。
手の内の締めには、五指の鍛錬、小指と薬指、特に薬指を巧みに操れる能力を獲得する必要もあります。
バレエのトレーニングは、これらの筋肉群をガッツリと鍛えることになります。
美の極みを目指すバレリーナの姿勢力、手足の操作力、その身体能力は凄まじいものがあり、彼女たちの演技を観察すると、自分の鍛錬の甘さを痛感させられます。
もちろん、バレリーナは回転軸を重要視するので、腰を回すことを良しとしない無想会空手とは、根本的な動きは違います。
バレエは、観るものを魅了させるもの。
武術は、相手から見えないようにするもの。
なので、目指す方向性は全く違います。
でも、単純に、必要とされる筋肉には、深い共通点があります。
息子とのクオリティタイム獲得、互いの身体能力向上、本格的な格闘技の試合復帰に向けて、今現在の気が向くことを、自由気ままに、コツコツとこなそうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。