久々に、無想会空手の稽古会に参加した。

 

無想会茶帯、MMAの元プロファイター、現在はRIZINファイターのセコンドもされているMさんの計らいで、ジムを使用させてもらえることになった。

 

5月には、敬天愛人の練武大会。

6月には、TOP BRIGHTSトーナメント。

 

試合に向けての練習量が増えていた。

僕の心のどこかで、少し不安があった。

 

競技に勝つための練習。

武術的な身体操作を錬る練習。

 

似ているようで、かなり違う。

リンクするけど、区別が必要。

 

先日の試合でTKO負けをして、自分の身体にまだ武術的な身体操作が染み込んでいないことを痛感した。

 

エス隊長の言葉を思い出した。

 

「中途半端な武術の稽古は、格闘競技的には弱くなる。」

 

床を蹴らない

腰を回さない

 

重力を巧みに使用する

力はクシ(後ろ&腰)から

 

より小さな動きで、より大きな力を出す。

そのためには、揃えるべき条件がある。

 

条件が揃わないと、力を出せない。

中途半場な技術は、ただの手打ちになる。

 

僕の突きは、まだ全然手打ち。

本当の突きは、そうじゃない。

 

ただの手打ちに見えて、実は重い。

今回の稽古会、その技術を体感できた。

 

大阪同好会の代表をされているYさん。

「無想会の技術部長」との噂を聞いていた。

 

そのYさんがわざわざ大阪から来てくれた。

Yさんからの鋭い指摘が繰り返される。

 

その指摘の後、見本を見せてくれる。

マガジンパッドを持ち、突きを受ける。

 

軽く突いているように見える。

でも、身体の奥の方まで響いてくる。

 

一発受けるだけでもしんどい。

数発受けたら、吐き気がしてきた…。

 

そんなYさんに、いくつものアドバイスをいただいた中で、一番印象に残った言葉。

 

「膝の位置なんて、技術でも何でもない。ただ意識するだけなんだから。」

 

僕は、膝の位置が間違っていた。

ナイファンチ立ちも撞木立ちも。

 

たぶん、以前は自然と出来ていたこと。

それが、気づかぬうちに、違う方向に。

 

他にもたくさんアドバイスをいただいた。

上腕のトルクと前腕のトルクの掛け方。

 

もの凄く詳細に、細かく、丁寧に。

ゆっくり、ゆっくり、繰り返す。

 

全速でやるときは、余計なことは考えない。

ただひたすら、速さを求める。

 

スパーリング的な練習に比重を置きすぎると、繊細な身体操作の感覚が、微妙にズレていく。

 

でも、相手と向かい合う、スパーリング的な練習は、試合に出るならば必須な練習でもある。

 

そこのバランスを、自分で調整せねば。

今後もその課題はずっと続くと思う。

 

稽古会で得た新しい感覚。

それを、一人稽古で深める。

 

深めた感覚を、スパーリングで試す。

その繰り返しの中で、また新しさを探る。

 

今回痛感したのは、無想会空手を学んでいる先輩方から指摘してもらうことの大切さ。

 

今の僕には、そのプロセスは外せない。

定期的に稽古会に参加することは、必須。

 

無想会空手の業・技を身につける。

それを、MMA(総合格闘技)で表現する。

 

それが、今の僕のメインテーマ。

そのために、やれることをやり続けよう。

 

一日一歩、一ミリずつ、コツコツ。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。