アロハ!
ポリネシアカルチャーセンターでは2時半に毎日(日曜の定休日以外)、サモア村横の大きなラグーンで、カヌーショーが行われます。カヌーショー自体はセンターがオープンした大分昔からやっていました。今までのカヌーショーはそれぞれの村々が一つずつラグーンに出てきて踊る、という感じでした。
何年頃かは不明です。
以前はこんな感じで、カヌーが1個ずつラグーンに登場する形でした。これはこれでとっても楽しくて、それぞれの島の特徴がよく分かります。個人的にはアオテアロア(マオリ)のハカが一番お気に入りでした。
さて、新しくなったカヌーショーHUKIはストーリーもあったり、素敵な音楽や衣装もあったりと、目白押しです。ポリネシアの神話から始まり、ポリネシアの歴史、そしてポリネシア・カルチャー・センターがどうやって始まったかなどが、このショーで分かります。ポリネシアの神話、と聞いて知っている方もいると思いますが、半神マウイはディズニーの映画で多少有名になりました。
その半神マウイがショーの最初に出てきます(ディズニーのではありません)。マウイはポリネシアの中ではメジャー中のメジャーの登場人物なので、決してPCCがディズニーをパクったとかそういう訳では全くありません。
マウイが登場する前に、最初にEarth Mother が登場します。誰かというとマウイのおばあちゃんにあたる方ですね。マウイの魔法のフックは、彼女の骨から出来ています。マウイは大地を引っ張ってバラバラにし、それがポリネシアの島々となりました。ショー全体の中で伝えたいメッセージは、ポリネシアの島々は海で隔てられているのではなく、海が全てを一つにした、ということです。映画アクアマンのジェイソン・モモアもハワイの映画プレミアのときに同じ事言ってました!
神話のシーンのあとは、ポリネシアの歴史を紹介します。
元々ハワイ自体はタヒチからの移民と言われています。それを表すように、ショーの中ではタヒチ人がハワイ人に「パフ」と呼ばれるドラムを渡しているのをみることができます。ハワイもポリネシアの一部です。
ドラム隠れちゃってますが、左の女性の裏にあります。
島と島の交流はもちろんありますが、どうしても人々の軋轢は避けられません。ポリネシアの島々同士での戦争ももちろん歴史上存在します。ショーの中では、フィジーとマオリの戦争のシーンがあります。戦争や交易を経験していき、中には島同士で結婚もあり、ショーの中ではサモアとトンガの結婚を見ることができます。
こうしたことから「海が全てを一つにした」と言える訳ですね。
海を越えた交流は、自然と島以外からの文化も伝わってきます。他の大陸からの訪問者もやってきて、彼らが持ってきた缶やビンや身近な物などを使った新しい音楽が生まれました。
また、マオリやサモア、ハワイのダンスを見ると、どうやって大陸からの音楽を取り入れたのかが分かります。
ポリネシア・カルチャー・センターと聞くと、伝統的な文化だけを紹介しているというイメージがあると思いますが、こういった文化の変遷も伝えているというのも面白い点ですね。生きた博物館とも言われているのも納得です。
次に紹介していくのはショー後半の、PCCがどうやって始まったか、などです。
PCCのHUKIのプロモーション動画はこれです。