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日々是一進一退

20年以上接客業に携わってきました。
その前は公務員をちらりと。
接客メインで書こうとしておりましたが、すっかり四方山話になっております。

コロナウィルスに脅かされるこの状況下で。

コロナウィルスに関するあれこれを、本来あまり書くつもりはなかったのですが。(前回のチェーンメール然り)

当初の予測よりも、急速且つ広範に感染が拡大する中、正確な症状も掴みきれず決定的な対処方も見つからない日々が長くなりつつあります。
当然不安も増していきます。

私自身は、阪神淡路大震災と東日本大震災、あとは色々なよくわからない病気の経験から、「情報に振り回されてはならない」という事を学んだので、今回も意識的にニュースへのアクセスを制限しています。

そんな中で、様々な情報が溢れる中、高齢者と若者の溝のようなものを感じて、人間って、とげんなりしています。

少し前までは、若者は「政治家は自分達と同じ高齢者ばかりを優遇する政策を取っている。収入は上がらない、年金だって自分達は貰えないんだ。」といい、高齢者は「今の若者は向上心が無い、苦労知らずで楽ばかりしている。」とお互いの生きづらさの責任をぶつけ合っていました。
(若干若者側としては、以前私の勤め先のお客様が「学校の無償化なんて若い人ばかりにお金を使って、私達高齢者の生活なんて考えてないのよ!」と延々愚痴を聞かせてくださいました。たいして買わない人ほどそんな事言いますが、それでもあなたが1年で使う化粧品代で余裕で高校生が1年学べる、エルメスに注ぎ込んでる代金で大学通える、ってか誰があなたの年金を支えてくれると思ってるんだ、働いた事もないのにくだらん愚痴を聞かせんな、と言いたいのをぎりぎり我慢汗)

実際、政治家が高齢化すれば保守的になり、未来ではなく短期的な視野に偏りやすいのはいつの時代も同じだろうと思います。

コロナウィルスに関しては、感染による死亡者が圧倒的に高齢者が多い事で、また死亡事例が大きく取り上げられてしまう事で高齢者が戦々恐々としてしまう気持ちはわかります。

「迂闊な若者が動き回って、私の街にもついにコロナを持ち込んだ!」と。

実際に迂闊な若者はたくさんいるでしょう。
若いという事は経験不足です。
未来に対して楽観的です。
無防備です。
だからこそ、前に進んでいけるのです。
その中でたくさんの愚かな経験をするでしょう。
ですがそれはある種の若者の特権です。

彼等を批難する人達は、過去の自分が僅かも愚かではなかったと言えるのでしょうか。

無論、若いから愚かでいいと言っているのではありません。しっかりと行動している若者も数多くいるでしょう。そして迂闊な高齢者も。

アメリカの研究機関のリサーチでは、今回のコロナウィルスに関するフェイクニュースを広げているのは高齢者が多いとされています。

ネット上に溢れる情報を読み取るリテラシーの低さと、不安を感じやすいが故に他者に共有したがる、様々な考えを取り入れにくくなる、というのが理由だそうです。

「いつか来た道、これから行く道」なのです。

未知なる恐怖に対抗するのに、誰かをスケープゴートにするだけでは何の解決もできません。
お互いの弱点を補って、お互いができる事を行っていく。
断絶してしまってはならないと、改めて思うのです。

若者が年長者を尊敬でき、年長者が若者を導くような社会であるべきだと思うのです。


カミュの「ペスト」から。


『絶望に慣れることは
絶望そのものよりも
さらに悪いのである。』



友人と美味しいものを楽しく食べられる、そんな日常が早く戻りますように。