想像していた未来 | 日々是一進一退

日々是一進一退

20年以上接客業に携わってきました。
その前は公務員をちらりと。
接客メインで書こうとしておりましたが、すっかり四方山話になっております。

私が小学生の頃、「小学○年生」なんかのカラーページには21世紀の未来予想図がよく載っていました。


車は空を飛んでいて、通訳も無しに様々な国の人と会話ができる。乗り物を使わなくてもテレポートできる、他の星にも旅行ができる、異星人とも交流できるかも⁈といった非常に平和で多幸感に溢れた未来が描かれていました。


その未来予想図で想像されていたテクノロジーは、解き明かされていた物理法則の発展系としてのテクノロジーだったのかと。


21世紀に入って早くも四半世紀がたとうとしている今、現実に世界を激変させたのはインターネットによる情報の遣り取りだろうと思うのです。


インターネットが1960年頃から始まった事を考えると、世界を刷新する技術としてはかなりのスピードで浸透したのではないでしょうか。


一部の専門家や好事家がデスクトップパソコンで通信していた時代から、1人1台のスマートフォンがインフラのようになるとは想像もしていませんでした。

スティーブ・ジョブズですら、ここまでの広がりは想像していなかったのではと。


……と、前置きがながいのですが、インターネットの発達からSNSという繋がりがこれだけ浸透することも、想像していた人は少ないのではと思います。


知らない人、それも見知らぬ土地の言葉が通じない人すら交流が出来るって素晴らしい事だと思っています。


ですが、これも予想もしなかった弊害もあると考えていて。


Instagramなどを中心にロマンス詐欺が一時期取り上げられましたが、今はXやLINEなどで仮想通貨などの投資や、タスク詐欺と言われる「これをやれば大きく稼げます!」という詐欺に絡め取られる若者も増えています。電話や対面と違って場所や時間を選ばずに「追撃」できる事も騙す側にはアドバンテージとなっています。


そんな明らかに首謀者(わかりにくくはなっていますが)がいる詐欺とは異なり、SNSやYoutubeを利用した配信者にとんでもない金額の投げ銭をつぎ込む視聴者がいる事を最近知りました。


このところ、ポンコツを極めており、読書やブログを書くと言った能動的な趣味から離れ、YouTubeをだらだら作業用に流し見する事が増えていて、最近はまっているのがコレコレさんです。


配信者としては古参なので、名前は知っていたのですが、YouTube自体あまり視聴していなくて配信内容を知らなかったのですが、なかなか驚愕だったのです。


インターネット上のトラブルを解決する、という配信のため、視聴者からの相談に応えるのですが、歌い手や配信者にはまって300万円も投げ銭やグッズを購入した中学生からの相談があり、費用は援助交際で稼いだと。


本当に数多ある相談の1例でしかないのですが、

リアルだったら到底異性にモテないような男性、または女性でもネット上の配信者となる事でファンがついてお金が稼げてしまうという現状。


メンタルが病んでしまった視聴者から、「もう生きていたくないからオーバードーズする!」と言った相談にも話を聴きながら止めるように誘導するのも見事なのですよね。医師ならば言えないような言葉遣いで話すからこそ、相談者も気持ちを吐き出しやすいのだろうと。


ネット上のトラブルに限らず、リアルの友人や家族には言えないような事も聴いてもらえる空間。

更には、コレリスと言われるリスナーがリアルタイムでコメントしていて、相談内容によっては詳しく情報を提供してくれたり。


インターネットの大きすぎる負の側面は、やはりインターネット上で解決されるのだな、と知りました。


それにしても、あまりにも幼い子供や若者が数年前(くらいの単位の実感です)には考えられなかったトラブルに巻き込まれている事を思うと、コレコレさん頑張れ!です。




切り抜きですが、この会はなかなか騙された若者が心配になる回です。何なら騙してる側のお兄さんのサポートが手厚いのではと思うくらい。


本当に私の知らなかった闇深さがあります。

こんな21世紀を生き抜くには、ネットリテラシーの重要性をしみじみと感じます。


今まで、インターネットを媒体にした相談者では叶姉妹が神!と思っていましたが、叶姉妹に相談するような人達は失礼ながらある程度の教養や情報収集力のある人なのかもしれないと。(相談の文章も言葉遣いがきれいで整っています)


対して、コレコレさんに相談する人達は、なかなかギリギリの方も多く、叶姉妹とコレコレさんがインターネットに支配される世界の拠り所なのかと思う日々です。


ちなみにテレフォン人生相談という老舗もありますが、こちらは電話のためシニアの拠り所になっていますね。


承認欲求というあまりにも面倒な欲求が、最大限増幅される時代の生きづらさを感じます。




常に本文と関係ない写真で締めておりますが、

現時点の全員集合写真です。