と思う本に出会う事が多々あります。
いや、若い頃に読んでもその時点ではわからなかったかもしれません。
とりわけこのタイプの本は。
それでも「もっと早く読んでいたらなー」と思ったのがこちら。
タイトルが身も蓋もない。
はじめ見つけた時は、置かれていた棚が女性向けの緩めの自己啓発本とエッセイの中間みたいなところで、
玉石混交半端ない棚だったのと、(文字通り玉があるのでチェックするのですが)装丁があまり好みでなく手に取らなかったのです。
が、平積みになっているので何となく気になってある日帯を読んでみたら、「アイン・ランド研究の第一人者」とあって俄然興味が湧きました。
アイン・ランド、読んでみたいと思いつつ未だ読んでいないのですが、女性でリバータリアンのアイン・ランド研究って珍らしいのでは?どんな人だろう?と思って手に取りぱらぱらとめくってみたら、まさに「玉」。
タイトルの「馬鹿ブス貧乏」は卑下したり、煽ったりしているわけではなく、「頭脳も見た目も経済状況もそれだけで一生安泰なだけの金銭を生み出せるほどのレベルではない」、一般的な、または凡庸な大多数の女性に対して筆者本人が経験して来た事を伝えて「サバイバルの一助にしてほしい」というものです。
私なんて考え事ばかりしてるわりに、「自分の人生」という最重要である課題については、あんまり考えないでぼーっと生きてきたので、ほんとに早く読みたかったと思いました。
色々と取り上げたいところはあるのですが、ブログを書いていたり、接客で様々な人に会う事もあり、日々感じていたすっきりしない感じはこれか!と思った文章がこちら。
男性を選ぶ際についての文章ですが、これは誰にでも言える事なんじゃないかと。(確かに男性の方が多いかもですが)
引用長いのですけどぜひ。
「相手の国語能力をチェックするために、たまに故意にさりげなく執拗(しつよう)にならない程度に口論をふっかけてみるといい。
そのときに不機嫌に黙りこむ男性はアウトだ。激しい言葉であなたをはねつける男性もアウトだ。あなたの話をじっくり聴けないのも駄目だ。あなたに平静に説明できないのも駄目だ。この種の男性は、ほんとうの意味で国語能力がない。
国語能力のない男性は自分自身の心理分析もできないから、反省もできない。こういう男性は、国語能力に秀でているはずの知的職業に従事している人々の中にも多く棲息(せいそく)している。
また、3分黙っていると喉が腐るとばかりに達者にしゃべりまくることができるからといって、国語能力があるとは限らない。その種の人間は、自分の本心を隠すために、正気にならないために、「おしゃべりの煙幕(えんまく)」を張っていることが多い。
あなたは馬鹿だから、他人にはペラペラ口数が多いのに、あなたに対しては言葉で表現する労を厭(いと)う男性を、安心して私に甘えているんだわと思いがちだ。それは、とんでもない間違いだ。あなたに言葉を尽くさないのは、無自覚にせよ、あなたを軽んじているか、あなたを便利な道具としか思っていない証拠だ。
あなたが敢えて口論を吹っかけたときに、静かに言葉を繰り出す男性ならば有望だ。心や脳の根っこがタフだ。
国語能力がある男性は、家庭内暴力男になる可能性が非常に低い。自分の感情や行動を自己分析できる国語能力を持たない男性は、感情が激すると、暴力に訴える。あふれる感情が、脳を経過せずに、直接に身体を動かす。そんな相手に時間やエネルギーや感情を割くのは無駄なことだ。
ただし好意を抱いている男性に口論を吹っかけるのは辛いことだ。いつでも摩擦も葛藤(かっとう)もなく仲良くしていたい。でも、国語能力の有無だけは、チェックしたほうがいい。
結婚生活には、いろいろな感情の行き違いや誤解が生じる。その都度(つど)、それらを話し合いで解決しながら、相互理解を深める。相手への態度を調節したりできるようになる。
したがって、葛藤や摩擦を軽減してゆくための話し合いができない国語能力の貧しい男性が夫では、あなたの結婚生活は無駄に無意味にストレスが多いものとなる。」
「心や脳の根っこがタフだ」ってなんとも良い表現です。
個人的には、先の結婚生活を思い出して本当に
「早く読み(以下略)」になりましたが。
最後の段落なんて、「見てたんですかっ⁈」って。
仕事でも会話が噛み合わない、そういう意味じゃないんだけど、とか何で同じニュース見てそんな風に理解するんだ?とか、どうにもすっきりしなかったのはやっぱり「国語能力」だったんだなーと。
理論立てできない人もきついなー。
自分のボキャブラリーの少なさや、考える力の無さをスルーして「理屈っぽい」とか言ってくる人もやだなー。
言語能力って人間の、ひいてはコミュニティの礎ですよね?
そこは軽んじてはいけないよなと。
言葉をつくして対話をする、人間関係を適切で豊かなものにするのに最も重要な事ですよね。
(これについては、さらにサンデル先生を記事にして書くかもです)
長くなったので、いつも通り関係ない写真を。
バーガーキングに久々に行った時のもの。
プラントバーガーって事で、アボカドとベジミートのハンバーガーにオニオンフライとかヘルシーなんでわ?などと思って注文。
ファストフードで1000円越えだったので、
なかなかいいお値段だが、何せプラントバーガー、
バーガーキングと言えど意識高い系だから致し方ないのだろうなどと思って待っていたら。
写真ではわかんないですよね。
めっちゃ大きくて重量感ばっちりずっしり
美味しかったんですけど、途中からつらくなりました。
でもバーガーキング美味しい
500円のランチセットくらいで良かったかも。

