Intermission | 日々是一進一退

日々是一進一退

20年以上接客業に携わってきました。
その前は公務員をちらりと。
接客メインで書こうとしておりましたが、すっかり四方山話になっております。

何となく気になって録画した映画、
「キル・ユア・ダーリン」の中で詩人のアレン・ギンズバーグが作ったものです。

精神を病んだ母を支えながら、自分の感情を抑え込む生活から大学に入って新たな友人や世界に触れる事で、溢れ出てきた感情。

瑞々しくて、希望に溢れて、絶望を抑え込もうとする強さと、孤独から抜け出たばかりのような可憐さ。


エリック・ホッファーは7歳で失明、「いきなりスラムに放り込まれるような」境遇になり、18歳で天涯孤独になり、27歳で自殺未遂をします。視力を取り戻す事が出来、独学でさまざまな事を学びます。
その後の人生で、世間にも認められ、愛する女性もいたようですが、基本的には沖仲仕の仕事と、独りで人生を歩む事を選択します。

彼の言葉に
「まったくなにもー善いことも悪い事も-起こらないのは非常に運の良い事である」
という言葉があります。

凪の状態。

心も体も脅かされないということ。

アレン・ギンズバーグの若さからくる感情とは違った、ホッファーならではの諦観とも異なる、ホッファーが望む自由を脅かされたくないという感情。

ホッファーほどには確固たる自分の無い私は、
ギンズバーグのgive,share,loseに共感してしまいます。

Be careful, you are not in Wonderland. 
気をつけろここは不思議の国じゃない

I’ve heard the strange madness long growing in your soul,
君の中で狂気が芽生える音を聞いた。

in your isolation but you fortunate in your ignorance.
だが君は幸運だ 何も知らず 孤独でいる

You who have suffered find where love hides, give, share, lose,
傷ついた君は隠された愛を見つけた。
人に与え分かち合い そして失え

lest we die unbloomed. 
花を咲かせぬまま死なぬように




pink cloudbow

雲が作る虹のようなものだそうです。

穏やかで、幸せな気持ちになれる一枚。