テレビで扱う終の棲家は、単にる悠々自適な生活を紹介しているだけ。それを見て羨ましいと思うのである。
定年退職したら、郊外で自分が理想とする生活をする。ポツンと一軒家で見るような光景を想像する。農業をやったり、大工作業で家を建ててしまう人もいる。終の棲家について考えているうちは楽しいだろう。
ちゃんと継ぐ人がいればいいけど、恐らく多くは廃墟になって、親族も知らんふりしちゃうんだろうな。
自分で車を運転して買い物に行き、病院も行く。
やはり誰でも歳を取っていく。その状態がいつまで続けられるのか。
本当の終の棲家とは、自分には死に場所のようなイメージがある。最終的には誰かに面倒を看てもらわないと生活が成り立たない。それが親族なのか、施設の職員かということ。
以前テレビで老夫婦が住宅を処分する様子をドキュメンタリーとして放送していた。年齢は80歳くらいか。郊外に家を構え、そこで特定の画家の絵を集めてギャラリーのようなものをやっていたようだった。家の中は自分たちの好きなものでいっぱいだった。自分にはそれがテレビでよく見る「終の棲家」のように見えた。その家を売って引っ越すということだ。処分した後どうするからは放送では流れなかったが、恐らく、年齢的に生活に不便を感じいて、限界だったのだろう。
残された人生を楽しむことは良いことだと思うし、それが出来るのはその人のゆとりなのだと思うし、幸せなことだと思う。高齢で死ぬ直前まで元気な人がどれくらいいるのか。ただ、終の棲家を美化し過ぎではないか。「終」を「つい」と格好良く言いたいだけなんだろうな。


