東京女子医大病院(東京都新宿区)で2014年、脳腫瘍だった40代の女性が添付文書に書かれた量の16倍の抗てんかん薬を投与され、重い副作用を起こして死亡していたことが25日、遺族への取材で分かった。遺族側は「副作用の説明はなかった」と主張しているが、病院側は「治療内容は話した」と回答したという。

 遺族や第三者機関の日本医療安全調査機構の報告書によると、女性は川崎市の長浜裕美さん(当時43)。脳腫瘍の再発と診断され、手術で入院する前の14年8月、けいれん発作を起こした。抗てんかん薬「ラミクタール」(一般名ラモトリギン)の投与を始めたが、全身の皮膚に障害が起こる「中毒性表皮壊死症」を発症。投与開始から約3週間後の9月、肺出血などを併発し死亡した。

 ラミクタールの添付文書は、用法・用量を超えた投与は重篤な皮膚障害が出やすくなると警告。別の薬も飲んでいた今回のようなケースの投与量を「2週目まで25ミリグラムを1日おき」と定めているが、長浜さんには初日から1日に200ミリグラムの投与があったという。

 女子医大広報室は取材に「双方の弁護士で折衝中の事案であり、コメントは控える」とした。〔共同〕


オーバードース(ズ)をすると、説明したのかな?


大量投与の経験があり、治療実績があっても、いかんだろうなあ。


けいれん発作を止めなければならない必然性はどうだったのだろう。