病院・開業医の倒産が過去最悪―帝国データ
更新:2009/12/10 17:34 キャリアブレイン
全国の病院と歯科を含む診療所(開業医)の今年の倒産件数が11月時点で49件に上り、現在の集計方法が導入された2005年以降で過去最悪を記録したことが、帝国データバンクの集計(11月報)で分かった。
49件を医療機関別に見ると、診療所が26件と最も多く、以下は歯科診療所14件、病院9件の順で、診療所の多さが際立つ。
マイナス3.16%だった2006年度の診療報酬改定の影響で、07年の倒産件数は病院18件を含む48件と過去最悪だったが、今年は既にそれを上回っている。
帝国データによると、これまで過去最悪だった07年の倒産件数は、診療所19件、歯科診療所11件だったが、08年にはそれぞれ18件、10件と微減、回復の兆しが見えていた。
しかし、今年に入って急増し、診療所の倒産件数は7月時点で既に07年を上回った。
11月の倒産件数は3件で、負債総額は約3億1000万円。
病院勤務医を支援するため、08年度の診療報酬改定では、診療所側が病院に対して約400億円の「財政支援」を実施。
このうち約240億円(厚生労働省の試算)の財源については、「5分要件」の設定など外来管理加算の見直しで捻出されており、日本医師会などが撤廃を求めている。
すでに去年の倍の56件 病院倒産 過去最悪ペース
2009年12月4日(金)10時0分配信 日刊ゲンダイ
病院の倒産が激増している。
今年1~10月の累計で既に56件と昨年同時期(28件)の倍。
2000年以降で最多だった07年の52件(年間)をも上回り、最悪ペースなのだ。
今年は業績不振が25件と最も多く、目立っている。
倒産が増える背景には、診療報酬の引き下げや過大な設備投資、医師不足などの理由がある。
「医師不足で患者が減り業績不振に陥った病院が、起死回生の一手として介護に手を広げた結果、過剰な設備投資となり倒産したケースがありました。
08年度に診療報酬の本体部分が8年ぶりのプラス改定となりましたが、薬価が低下したため、全体としてはマイナス改定。
診療報酬が全体として上がらないと、根本的な解決にはなりません」(東京商工リサーチ・関雅史氏)
リーマン・ショックも影響している。病院倒産は07年の最悪期から08年は改善していたのに今年再び増加傾向になった。
これは外来患者が受診を抑えたことも大きい。
不況で給料も下がっているから、「ちょっとした風邪や痛みなら我慢しよう」となっているわけだ。
驚くのは、医療崩壊の中でも比較的マシといわれてきた歯科で倒産が増えていること。
昨年同期比7割増(17件)だ。
歯科診療所は、小さなスペースで開業できるため、東京なら銀座といった大都市圏の中心街に一点集中し、乱立してしまった。
激しい競争の末の倒産です」(関雅史氏=前出)
倒産件数のデータに表れるのは民間病院だけ。公立の場合は倒産ではなく、統廃合となるため数字に出ず、実態はもっと深刻だ。長妻大臣、“医療崩壊”は待ってくれない。
CBニュース 49件(11月報) 歯科 14件
日刊ゲンダイ 56件(1~10月) 歯科 17件
正確なのはどっちだ?
>“医療崩壊”は待ってくれない
いやいや・・・既に崩壊中なんだけど
ど~よ