死因は凍死 中高年遭難 本社も捜索

2009/7/19 中日新聞 朝刊

中高年の登山客ら住人が死亡した北海道・大雪山系の遭難事故で・・中略

八人は旭川医科大学で司法解剖した結果、全員が低体温症による凍死だったと判明した。救助にかかわった自衛隊員は「彼らは夏用のシャツで特別な防寒具は持っていなかったようだ」と証言。事故当時、雨と強風が吹いていたことから、防寒対策の不備が死につながった可能性も指摘される。・・略

読売の記事では、死亡推定時刻は8人とも17日未明としている。

このパーティーは、15日に雨の中を10時間も歩いている

別のパーティーは、15日に4時間程度しか歩いておらず、全員無事下山できている

装備の不足が直接の原因であるとしても、ツアー日程が強行すぎたことも原因だろう

疲労のピークで出発し、強風と低温と雨でさらに体力を奪われ、歩く速度が遅くなり、列が長くなりすぎてバラバラになってしまったのだろう

北海道の夏山は、内地の準冬山と考えた方がよいという意見もある

自力で下山した5人のなかには、冬用のダウンを着たおかげで助かったという人もいた

 北海道は、想像を超える気象条件になる場合がある

 数十年前に大雪山旭岳でスキーをしていたときにも、強風でロープウエイが止まって、大変な思いで下山したことがある

 しゃがんでスキーの流れ止め(今の人にはわからんだろうなぁ)をセットしている間に、数メートル流され、友人とはぐれそうになった

 地吹雪で視界は1メートル程度、錯覚で平衡感覚がなくなる

 転倒すると、上下がわからなくなる(どちらに起き上がるか)

 コースの目印すらわからない

 幸い何とか麓までおりることができたが、上越や信州のスキー場とは雲泥の差であった

 今後、責任論が出てくるのだろうが、装備については、あくまで自己責任だろう