新型インフル、重症化を懸念=早期治療がカギ-東大医科研教授

時事通信 200973

インフルエンザウイルス研究の第一人者、河岡義裕東大医科学研究所教授が3日、都内で新型インフルエンザについて講演し、重症化への懸念を示した。

大阪府で見つかったタミフル耐性ウイルスについては「普通に出てくる。ただし流行しにくい」と述べ、現時点では心配ないとした。

国内外で感染者が増え続けており、同教授は「もはや数をリポートする意義はゼロ。それくらいウイルスは広がっている」と指摘。

重症度が「季節性インフルエンザと変わらないというのは誤解」とし、季節性のウイルスが鼻やのどでしか増えないのに対し、新型は肺でも増殖するとの実験結果を示した。

国内で重症者や死者が出ていないことについて「決定的に違うのは抗ウイルス薬による治療体制が確立されていること」と同教授。

早期治療が重症化を防ぐ大きな要因であるとし、冬に大流行した場合の医療体制に懸念を示した。

混合感染、兵庫県内でも確認 新型インフル

神戸新聞 2009623

神戸大感染症センターと兵庫県立健康生活科学研究所は22日までに、県内で採取した新型インフルエンザ検体を遺伝子解析したところ、感染者1人が季節性にも感染していたことを突き止めた。

こうした混合感染によって、ウイルスの遺伝子が変異し、治療薬への耐性を獲得することも考えられ、同センターは「この検体を含め、変異には注意が必要だ」と警告している。

県内での新型インフルエンザ発生がピークを迎えた5月16日~20日に採取した6検体の遺伝子を解析。

1検体が新型と季節性のA香港型に混合感染していたことが判明した。

混合感染した場合、新型ウイルスが季節性の遺伝子の一部を取り込むなどして、遺伝子が交じり合う「遺伝子再集合」と呼ばれる変異を起こす可能性がある。

その場合、通常の突然変異に比べ、感染力、増殖力、薬剤耐性などウイルスの性質が大きく変化することもある。

同センターなどはこの検体のウイルスについて、新たな性質を獲得していないか調べる方針。

新型インフルエンザの混合感染は国内でも報告されているといい、同センターの新矢恭子准教授(ウイルス学)は「季節性のAソ連型では、治療薬タミフルに耐性を持つウイルスが確認されており、混合感染によって新型でも耐性ができる可能性は常にある。継続的なウイルス監視が必要だ」と話す。

>もはや数をリポートする意義はゼロ。それくらいウイルスは広がっている

以前から書いているとおり、数万から十数万人の感染者がいるのだろう

現在感染者の空白域となっている「青森、山形、福井」3県でも、感染者はいるのだろう(PCR検査をしていないだけで)

>重症度が「季節性インフルエンザと変わらないというのは誤解」

>新型は肺でも増殖する

これは怖い

治療が遅れると、重症肺炎に移行する可能性がある

>季節性にも感染していた

>混合感染によって新型でも耐性ができる可能性は常にある

予測されたとおり、2日に耐性株が発見された

今年は昨年と違い、なぜか、いまだに季節性に感染した患者が少なくない

秋・冬の新型流行時には、タミフル耐性株に変異していなければよいのだが

新型インフルが肺で増殖してウイルス性肺炎になり、その後2次感染で「重症の細菌性肺炎」に、これが重篤化し、国内初の死者発生かな?