「慢心」してませんか? | 元銀行員まさぼんの仏教への道

元銀行員まさぼんの仏教への道

ブログの説明を入力します。

「白珪尚可磨」(はっけいなおみがくべし)

美しい玉であっても磨き続ける事が必要。
「美しい玉」という玉は存在せず、
身が続けている---という鍛錬が
美しい玉を存在させるんだよという言葉。


大学を卒業して、信用金庫に入社。
(入社したら、数年で銀行に転換)
入社して3年目で、営業になりました。

最初の営業一年目は、
素直に先輩、上司の言うこと聞き、
絶えず仕事のやり方を盗んでいました。

私が会社に入った頃は、
今みたいな研修が少なく、
上司、先輩が手取り足取り
教えてくれることがなかった。

毎日、営業鞄を持って、
さあ、定期預金、保険ローン、
年金などを取って来なさい
という時代でした。

今思うとメチャクチャですね。
お客さんから、お金の預かり方を教えてもらった事もありました。(笑)

私が仕事のやり方を覚えるのは、
いつも居酒屋飲でした。
当時は、会社がだいたい22時ぐらいに終り、
20時で早帰り、
週に4日か5日は居酒屋に行ってました。

居酒屋に行って、上司、先輩が
仕事の話しをしているのを聞いて、
仕事を覚える。

正に、仕事時間は、7-11(セブン、イレブン)
の時代でした。

でもいい事もありました。

何とボーナスが7.8ヶ月
6月、12月、そして3月に出ました。( ◠‿◠ )

お金はいっぱい使いましたが、
いっぱい貯金が出来ました。

週末は、会社の同僚達と、
ゴルフ、ボーリング、ドライブ、スキー、
旅行、バーベキューなど、
いつも一緒に遊んでいました。

古き良き時代だったのかも知れません。( ^∀^)

そんな私が営業に出て、2年目で、

個人優績賞

を受賞しました。
 
半年間の間に、預金、カードローン、
年金等8項目ぐらの予算目標、
この予算を100パーセント達成すると、
ノミネートになります。

ここからが勝負です。

一ブロック、100人の営業マンの内、
ノミネートしたものだけが、
個人優績賞を狙える。

ただ、優績賞は、上位3名のみ。

熾烈な戦いです。
毎月、100人の順位表が渡される。

「あっ、今俺は10位以内に入った、
自分の各予算100パーセントは大丈夫だ、
優績賞が狙える。」

予算の項目は、
それぞれポイントが変わります。

予算100パーセントの目処がついたら、
後は高いポイントの項目に力を入れて、
上位3名に入る競争です。

毎月、自分の順位を少しずつ上げ、
期末には、何とか3位になりました。

個人優績賞の獲得

会社全体で営業は、4ブロック、
営業マンが400百人の名から
12名だけが取れるタイトルです。


子供の頃から、
運動神経は、普通、ちょっと足が速いくらい、
体育の通信簿は5段階評価でいつも3でした。
国語、算数、理科など、
特に優れた才能を発揮するものが何もない、
通信簿は、2か3でした。

生まれてから、
親から、先生にも褒められた事がない。

おまけに家が貧乏だったので、
ずっと我慢して来た。
長男だった事もあり家族を食べさせてくれる
母親の為、良い子を演じてました。

この賞で、私の人生が変わりました。

この賞は、本社で役員の前で表彰、
その後、役員と一緒に、高級中華店で
会食。
表彰式では、
「皆さんは、我が社の宝です。」
と褒められ、
勤務先の支店に帰れば、
一躍、支店のヒーローになっていました。
上司、先輩からは賞賛、
後輩からは憧れの眼差し、
支店の女の子からは、
もてるようになりました。

生まれ初めて、人から賞賛されました。

私の時代がやって来ました。(笑)

この賞をで、私は自分に自信がつき、
営業予算100パーセントは当たり前、
毎回営業成績は絶好調でした。

お陰様で順調に階級が上がり、
給料も上がって行きました。

ここから、私は変わりました。
自分は、凄い人間だ、
上司、先輩など周りの人間が
アホに見えて来ました。

「慢心」です。

今までの素直で、頑張り屋で、
周りの人から愛された私は影を潜め、
人の欠点は攻撃する、
人の悪口は平気で言う、
言いたい事は、何でも言う、
嫌な一面が顔を出して来ました。

ここから、周りの人から妬まれ、 
嫌われるようになりました。

子供の頃からの、
我慢するという習慣がなくなっていました。


今思うと、若さですね。
長い目で見たら、「慢心」も貴重な
体験だと思います。



我々は、相手を尊重し、
謙虚に素直な心で、
毎日を生きるべきだと思います。

毎日、自分を磨く。
毎日、自分の我を削る。
自分が自分がという心を捨て、
相手に譲る、奉仕する、感謝をして、
生きるべきだと思います。

改めて、
「心の五華」
が大事だと思います。

「はい」              素直な心
「どうぞ」           献上の心
「私がします」    奉仕の心
「ごめんなさい」反省の心
「ありがとう」    感謝の心

                 


光静先生のブログ➡️


3月10日  日曜日  横浜
まさぽん&あやちゃんのお話会

4月6日  土曜日  大阪
まさぽん&なおちんのお話会