いまのわたしにちょうどいい。【書評】ざっくり分かるファイナンス 石野雄一 | 日々の気づきを記録する。

いまのわたしにちょうどいい。【書評】ざっくり分かるファイナンス 石野雄一

ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)/石野 雄一

¥756
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学校でファイナンスの基礎を学び始めていきなり壁を感じたので
思わず手に取りました。

著者は東京三菱銀行を退職後、MBAを取得。日産ゴーンさんの
もとで働いたあとコンサル会社につとめる方。

現在価値、など感覚としてとらえにくいファイナンスの基礎を具体例
を示しながら説明していきます。

内容は学校で習い始めわたしにぴったりでした。授業の副読本的に
読んでいます。

以下、気づきのあった言葉。

◆危機という言葉の本来の意味。アメリカのビジネススクールで漢字で
教えられたというエピソード。リスクとは漢字で危機と書き、それは「危険」
と「機会」。デンジャーとオポチュニティを表す、と。(72頁)
→「機会」も含むことを分かりやすい表現で納得。

◆リスクの本質
株価が下がる=リスクではない。将来価値が"確実に下がる”とわかってい
るならば、空売りして利益をあげることができる。
→価格が下がることがリスクではなく、不確実性がリスク。

◆リターン=利回り=収益率
ファイナンスにおけるリターンには、すべてにおいて、「何かを得るために何
を使ったか」という考えが根底にあります。実際にリターンを計算するには、
「獲得したものを獲得したもので割る」

◆配当とはなにか
・実は配当は株主にとって配当というのは、単に現金の保管場所が変わった
ものにすぎません。(中略)配当前の株主価値=配当額+配当後の株主価値
(中略)企業の配当すべきときは、成長が鈍化して、NPVが0より高くなるような
投資案件がなくなったとき。(220頁)
→分かるような分からないような。。。

新書で安いのでファイナンスを学び始めた人にはぜひ。

【目次】
第1章 会計とファイナンスはどう違う?
第2章 ファイナンス、基本のキ
第3章 明日の1万円より今日の1万円-お金の時間価値
第4章 会社の値段
第5章 投資の判断基準
第6章 お金の借り方・返し方