へぇ~、孔子って意外と人間臭いんだ。【書評】現代語訳 論語 齋藤孝訳 | 日々の気づきを記録する。

へぇ~、孔子って意外と人間臭いんだ。【書評】現代語訳 論語 齋藤孝訳

現代語訳 論語 (ちくま新書)/齋藤 孝

¥903
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古典を読む2011年。

心の積読「論語」が齋藤孝の現代語訳を見つけたので
さっそく読みました。(著者の「学問のススメ」がと
ても読みやすくおススメです)

ただ、「論語」というもの自体が読みにくい構成で
すね。

孔子と彼の高弟のやり取りを彼の死後、弟子たち
が記録した書で、512の短文が全20編で構成さ
れています。

短文一つ一つは「なるほど」と納得するのですが、全体
でひとつのストーリーではないので、ぶつぶつ切れた感
があります。(もちろん、「仁」を大切にするという一
貫した基本思想はあります)

これはツイッターのbotとして、エピソードをちょっと
ずつ味わうのがいい気がします。

今回、読んでみて面白かったのは意外と孔子って人間臭い
人ということ。(あとがきで訳者も書いています)

仙人みたいに感情を全く表に出さないかと思いきや、結構、
「苛立ち」や「不満」「熱情」などが伝わってきます。

また、弟子の質問に答えて、その弟子が部屋を退出したあと、
評価をするんですが、「あいつはだめだよね」みたいなこと
を結構、言っています。(子路第13・4等)

それって「陰口じゃん!」って突っ込みたくなります。(笑)


古典の中の古典。新書でそれほど厚くありませんし、齋藤孝の
訳文はさすがわかりやすい。

格言集だと思って、一度目を通しておくべき本だと思います。

【目次】
はじめに
学而第一(がくじ)
為政第二(いせい)
八佾第三(はちいつ)
里仁第四(りじん)
公冶長第五(こうやちょう)
雍也第六(ようや)
述而第七(じゅつじ)
泰伯第八(たいはく)
子罕第九(しかん)
郷党第十(きょうとう)
先進第十一(せんしん)
顔淵第十二(がんえん)
子路第十三(しろ)
憲問第十四(けんもん)
衛霊公第十五(えいれいこう)
季氏第十六(きし)
陽貨第十七(ようか)
微子第十八(びし)
子張第十九(しちょう)
堯曰第二十(ぎょうえつ)
解説