こんばんは、さかいです。

お久しぶりです。
最近は、文化祭、大学入試、学校の中間テストとイベント盛りだくさんで大忙しです、笑


今日は『国際カミングアウトデー』ということで、僕が親にカミングアウトした時のことについて書いていこうと思います。
友達と学校へのカミングアウトはまた別で書いていきます。


僕が初めて親にカミングアウトしたのは高校1年生の1月でした。
僕がLGBTという言葉を知り、ftmだと自認したのは中学3年生の夏だったので、自認してから約1年半後です。

僕はずっと周囲にカミングアウトしないで大人になったら勝手に治療をしようと思っていたのですが、この時色々なことが重なり、カミングアウトをしようと決意しました。

1つ目のきっかけは、僕自身に限界が来たことです。
家族からは「女の子なのに…」と言われ、祖父母からは「○○(僕)のウエディングドレス姿が見たい」「いいお婿さんを捕まえなさい」などと言われ、学校では席順、トイレ、呼び方、制服、全て男女で別れ、嫌でも女の子として扱われる。
そんな生活に我慢出来なくなりました。

2つ目は、治療をしたいからです。
多分、未成年の性同一性障害の方はこの理由でカミングアウトする人が多いと思います。
毎月くる女の子の証、高い声、女の子らしい丸い体型、全てが嫌でした。早く治療したいという思いでいっぱいでした。

3つ目は、仲のいいftmの友達が出来たことです。
正直これが一番大きかったです。
この友達は、治療は始めていないものの親にカミングアウト済みで親の理解もあり、ジェンダークリニックに通っていました。
そこで、友達と友達の親がカミングアウトについて色々と相談にのってくれました。


と、まあこのような理由でカミングアウトしようと思いました。
カミングアウトの方法は、直接言うのは無理だと思ったのでLINEを両親に送りました。

結果は、失敗。

父は、この話題に触れず。
母からは直接、「小さい頃から見てるけどそんなことは無い。思い違いだ。」などと1時間ほど否定されまくりました。
結局この話題はなんとなくタブーになり、僕も親も触れないようになりました。
でも、否定されたからといって女の子になれるわけでもないし、ただただカミングアウトする前より精神的に辛くなるだけでした。



そして、1年後の高校2年生の1月、親に2回目のカミングアウトをしました。
この時の理由も1年前と同様でした。
ただ、この時には学校へカミングアウトをしていたので、もし理解がなくても学校が協力すると言ってくれていました。

結果は、成功とまではいかないものの理解はしてくれました。

治療は大人になるまで許さないと言われましたが、1年前カミングアウトしてから両親で少し性同一性障害について話していたらしく、僕がそういう人間だということは理解してくれました。


と、まあこんな感じで今に至ります。

まだまだ完全に受け入れてくれたわけではないので親からもたまに女の子扱いされるし、治療もできていないので、何とも言えませんが、カミングアウトしてよかったと思っています。


インターネットやSNSだと成功例のカミングアウト体験談ばかり出てきますが、多分実際は失敗する確率の方が大きいと思います。

100人いれば100通りの性別や考え方があるように、LGBTを受け入れてくれる人、受け入れられない人、応援してくれる人、否定する人、色々な人がいると思います。それに、親しければ親しいほど、治療を始めれば後戻り出来ないので真剣に考えてくれて衝突すると思います。
でも、僕もあなたも1人ではありません。

僕は、カミングアウトがカミングアウトではなくなる日がくると信じています。


最後まで読んでいただきありがとうございました。