名古屋へ、と題したブログの終わり。

マッキーのコンサートのことを。


アンコールの1曲目。

「北風~君にとどきますように~」

のイントロが流れる。

マッキーの代表的なクリスマス・ソング。

マッキーらしい、

マッキーを代表する1曲。

 

すると、僕の斜め前に座っていた、

同世代の男性の頬を、涙がつたう。

最初は汗かと思ったけれど、

静かに涙の粒が流れている。

 

関係は分からないけれど、

同じ世代の女性と男性、3人で来ていた

彼は、涙をぬぐうことなく、

ステージを見つめ、

ひとことももらさないように、

懸命に聴き入っている。

 

「何か想い出があるのかな?」

そんなことを考えながら、

一途な彼を見ていたら、

こちらも思わず

涙がこぼれそうになった。

 

ちょうど斜めの角度で

その表情も分かるのだが、

涙のせいか目が輝いて見える。

どんなことがあったのか

は分からないけれど、

彼の人生で、

この曲が流れる場面があって、

心に残っているのだろう。

 

 

「北風」だけではなくて、

曲によっては、目を潤ませる人たちが

僕の周りだけでも何人かいた。

 

通路を挟んで隣りに座っていた女性は、

泣くようなタイプには

見えない方であったが(すみません)、

何曲か涙をこぼしていた。

 

プロレスもそうなのだが、

何回もコンサートに行っていると、

お客さんの入りだとか、客層、

反応がどうしても気になってしまう。

自分が好きなものを

みんなどう見ているのか。

そんな感じだろうか。

 

プロレスと違って、

もちろん、満員の館内。

客層は、7~8割が女性であろう。

女性同士のグループが

もっとも多い感じだが、

家族で来ている方も多い。

 

通路を挟んで、

僕の斜め前のお客さんは、

家族で来ていて、

中学生ぐらいの娘さんがふたり。

果たして若い人たちに、

マッキーの曲は、

どう聴こえているのだろうか。

お父さんは、かなりのファンらしく、

めっちゃノリノリだったが。

 

僕が特に感動した曲は、

ブログで紹介した「BLIND」であるが

(思い入れがすごくある)、

「三人」にもグッときた。

この曲にはマッキーも思い入れがあって、

歌う前「僕にとって初めての東京」と

話していた。

 

 

もう1曲。

僕の好きな「TWO MOONS」。

アルバムの1曲なのだが、

ちょうどリアルタイムでよく聴いていた。

仕事帰りの車で流しては、

上手くいかない日々を月に照らしていた。

 

この曲には、大好きなフレーズがある。

「入りの悪いラジオを合わせるように

いつも耳をすましているよ」という歌詞。

好きな人ができると、

一言一句、その人が話す言葉を

聞き逃さないようにする。

そんな時が僕にもあった。

 

 

さて、ノリノリお父さんの前にも、

家族連れの方たちがいて、

そのお父さんもノリノリ。

ガッチリとした体格で背が高く、

日に焼けてスキンヘッド。

とてもかっちゃええ、お父さんであった。

心の中では

「海坊主さんや(シティーハンターより)」と

思っていたが(すみません)。