少し書くのが遅くなってしまった。

シンガーソングライターの

KANさんが亡くなった。61歳であった。

 

僕はファンというほどではないけれど、

青春時代に流れていた曲が多くあって、

今でもその歌詞やメロディが、

よみがえってくる。

 

やまだかつてないTVで、

「愛が勝つ」というド直球の曲を聴いて、

その時は、冷めた感じだったが、

歳を重ねて何度も聴くうちに、

心に響く名曲だと気づいた。

 

これはブログでも何回か書いた話。

東京で児童文学を学んでいた若い頃、

児童文学作家の砂田弘先生の講義を受けていた。

1年間だけで、

いわば定年退職してしまったのだが、

最後の講義、サインをいただいた。

 

当時、砂田先生は、

間違いなく児童文学界のトップであった。

しかし、威張ることも無く、

ユーモアにあふれた紳士といった人柄で、

人も講義も、一番の人気だった。

 

サインとともに、ひと言、添えてくれた言葉が、

「愛は克つ」だった

(あえて「克つ」と書いていた)。

講義でも、僕はカラオケが好き、

と言っていたから、

KANさんの「愛は勝つ」も

よく歌ったのであろう。

そういえば、最後の講義では、

柏原芳恵の「春なのに」を歌ってくれた。

 

今回、僕が大好きな槇原敬之さんが、

ラジオでKANさんの想い出を語っていて・・・

 

アルバム「歌バカ2」(2017年7月発売)は、

平井堅が敬愛する豪華アーティストが、

曲を書き下ろアルバムで、

KANさん、槇原敬之さんも楽曲を提供した。

 

当時、完成したアルバムを聴いた槇原は

「KANさんの曲を聴いた時に、

うわ!すっごい良い曲だ、これは太刀打ちできない、

そう思ってたら、

KANさんも、僕の曲を聴いて、

『天才』だねって、言ったんですって。

お互いに同じ事を言ってた」。

・・・

 

KANさんはマッキーのことを

かなり評価していたようで、

若い頃、マッキーへのオマージュで

「車は走る」という曲も書いている。

お互いに歌詞を大切にする歌手だから、

気を引くものがあったのであろう。

 

マッキーは、

「言えずのILOVE YOU」を

流していたが、僕はこの曲が好きだった

(もちろん「愛は勝つ」は別格として)。

 

 

それと、今回、聴いて良かったのが、こちら。

青春時代の平井堅が失恋して、

号泣して聴いた曲。

 

 

この曲が、一番に好き。

 

 

会いたい人には、

会っておかなくちゃいけない。

そうマッキーは、締めくくっているが、

本当にその通り。

会いたい人ほど、早くいなくなってしまう。

そう感じてしまう。