さて、質問です。あなたのパソコンのメインメモリの容量はいくつですか?

日常的にパソコンを使用していて、この質問にとっさに答えられるか答えられないか、というのはけっこう大きな問題かも知れません。そして、メモリに関する知識があれば、手持ちのパソコンを、買い換えずに長く使い続けることができるようになることだってあるのです。

以前、CPUについていろいろ書きましたが、CPUを作業を行う人間に喩えたとき、作業台(ワークスペース)にあたるのがメモリだと考えてください。
作業をするための道具(プログラム)や、作業対象(データ)は、この台の上に出さねばなりません。1つの作業をずっとやっているのならばそれでいいのですが、最近のシステムでは同時並行で複数の作業を行う必要があったりします。
新たに使うプログラムやデータをいざ台の上に置こうとしても台の広さ(メモリ容量)には限りがありますから・・・



仕方がないので、さしあたって必要のないものを台の下の引き出し(これがハードディスクなわけです)にしまっておきましょう。
こうやって空きスペースを確保して、必要なものを置くわけです。



メモリ容量が小さいと、この入れ替えが頻繁に起きることになります。ハードディスクは、メモリへのアクセス時間に比べると非常に遅いため、入れ替えの間、CPUは作業ができない状態になります。
つまり、いくらCPUが最新型の高性能なものでも、メモリ容量が足りなければ無駄になる、ということなのです。

逆に言えば、ひと世代前の遅いCPUでも、メモリ容量が大きければ、作業がスムーズに運ぶため、快適な環境が得られるのです。



それで、困ったことに、現在多く利用されているOSであるWindowsXPは、起動しただけで200MBちかいメモリ容量を占拠するのです。この数字は環境によっても左右しますし、カスタマイズによってはもう少し小さくすることもできますが、いずれにせよ非常に巨大であることには変わりありません。
また、今のネット環境では必須なのかもしれないウィルス対策ソフトも、話によれば100MB程度のメモリ容量を食いつぶすのだそうです。それ自体がウィルスじゃないか身を守るための鎧が重すぎて身動き取れなくなってどうするんでしょうね。

と・こ・ろ・が!
未だに新品販売のパソコンでも格安モデルでは標準状態でのメモリ搭載量がたったの256MBだったりするのです。電源入れて起動したらそれだけで台の上は道具やデータでぎっしり、という状態です。

「私の、数年前に買ったノートパソコンなんだけど」

なんていう場合、この確率は非常に高い!ノートパソコン用のメモリは、小さいチップにたくさん記憶素子を詰め込まなければならないので、デスクトップ用のものより割高なのです。

だいたい、WindowsXPを使用する場合には、人によっても意見が違うでしょうが、私見では、512MBでどうにか実用レベル、使用するアプリケーションによってはそれでもつらい、という感じです。
最近の高画質のデジカメで撮影した画像を編集したい、などという用途になると、さらに倍の1GBは欲しいところ。あとは予算に応じてあればあっただけ快適、ということが言えるでしょう。
※ただし、現状のWindowsXPでは約3GB(環境により異なる)より大きい領域をうまく使えません。

「ベーシックモデル89,800円~」なんていう広告は、はっきり言って「快適さ」を犠牲にした価格設定で、しかもメモリに関する知識のない消費者をターゲットにしていたりします。
自信がなければ多少の出費は覚悟でメモリ容量は確保すべきです。

また、すでにそういったメモリ容量の小さいパソコンを使っている方は、パソコンの型番などから増設に適したメモリを調べて購入し、取り付けると、劇的に速くなることが多いので試してみる価値ありです。

もちろん、最新のゲームなど、CPUパワーを必要とするようなソフトではメモリだけではどうにもならないこともあるのですけどね。