言うまでもないことだけど、ネットワークっていうのは、無機的な、コンピュータ
やケーブルの物理的な配線や、信号のやり取りの規格(プロトコル)だけで成り立
っているわけじゃない。

回線や信号は有用なコンテンツやサービスを利用するための経路であり手段であっ
て、そのコンテンツやサービスを享受するのは生身の人間だ。

オンラインでのコミュニケーションはともすればその「生身の人間」の存在を忘れ
がちになってしまう。モニターの、その先の回線の、そのまた向こうに、僕と同じ
ように泣きもすれば笑いもする人間がいるってこと。

価値観が人それぞれで、どんなことで怒ったり喜んだりするかがみんな異なるって
ことは、ミツバチがダンスをするのと同じぐらい当たり前のことなんだ。

でも、僕は信じられる。住む場所も、年齢も、立場も違っても、目的を一にしたと
き、奇跡は奇跡でなく、喜びを全員で共有できることがあるってこと。お互い顔を
見合わせて、にっこり笑えるってこと。放課後の教室で、夕日を浴びながらかつて
そうしたように、飽くことなく語り合えるってこと。みんなの笑顔を知っていれば、
オンラインだろうとも、お互い思い遣れるってこと。

そして。

まだ顔も知らず言葉も交わさず、でも同じ世界を共有している人たち、そして新た
にその世界に入ってくる人たちに対しても、ちょっとだけ優しくなれる気がするん
だ。


周囲に迷惑をかけない程度の簡単なマナーと
胸いっぱいの好奇心、ワクワクと

そして、ちょっとばかりの勇気。


揃ったら、輪の中に入っておいでよ。