(前回より続き)
ナス「!?私の出生にどんな秘密があるというのですか!そしてあなたは!?」

??「僕の名前はクラ・・・まあ、本名はもっと長いんだが、そう呼んでくれ」
ナス「クラ・・・(何故か懐かしい響きだ)」
クラ「僕は君の兄だ。双子のね」
ナス「そ、そんな、いきなり言われても信じられるわけがない!証拠でもあるんですか?」

ナスの目の前に現れたクラと名乗る若者は、軽く肩をすくめる。

クラ「さて・・・言葉でそうは言っても、感じているんじゃないのか?」
ナス「・・・あなたは事情を知っているようですね」
クラ「僕が本家に残され、君が分家に出され育てられた、そういうことだ」
ナス「何故、双子の兄弟が別々に育てられることになったんですかっ!?」
クラ「一緒にいると、力が弱まってしまうんだそうだよ」
ナス「・・・力!?いったいなんの・・・」
クラ「僕は楔(くさび)なんだよ。そしてナス、君が槌(つち)だ。僕らは、この異変、EVPを止めるために用意された『道具』なんだ」
ナス「なにを・・・言っているんですか・・・」
クラ「運命に、逆らいたくはないかい?僕は、そのために来たんだ」

差し出されたクラの手を目の前に、ナスの心は荒波のように揺れていた。
(つづく)