2024.7.17一日一季語 万緑(ばんりょく《ばんりよく》) 【夏―植物―三夏】
万緑に埋るる御師の句碑を祝ぐ 粕谷容子
神代植物園に写真の会の方と撮影にいった。7月14日ということもあり、深大寺も賑わっていたのだが、おもったよりは人が少ないのは、雨のせいであろうか。
*2024.7.14 深大寺にて
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【季語の説明】
木々の緑が深まり、生命力に溢れる様子。王安石の「万緑叢中紅一点」に基づく。中村草田男が用い、一般化した。
【例句】
万緑や空より空のように池 高田留美
万緑の沈めてゐたる秘仏堂 柴田佐知子
万緑や山高帽のドアボーイ 松山三千江
万緑へ真白き神馬引き出さる 田中とし江
万緑やしづけきものに磨崖仏 戸栗末廣
【由来】
万緑叢中紅一点
「万緑」は、見渡す限り一面の緑の意。
「叢中」は、くさむらの中の意。
見渡す限り緑のくさむらの中に、ただ一輪、紅色の花が艶やかに咲いている意味から。
王安石の詩『石榴を詠ず』に「万緑叢中紅一点、人を動かすに春色多きを須いず(人の心を動かす春の景色に多くのものは要らない。赤い一輪の花だけで充分だ)」とあるのに基づく。
略して、「紅一点」ともいう。
【今日は何の日】
あじさい忌
俳優・石原裕次郎の1987年の忌日。
石原裕次郎があじさいの花が好きだったことから「あじさい忌」と呼ばれるようになった。
茅舍忌
俳人・川端茅舍の1941年の忌日。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)