「狛江古墳群と高麗系渡来人―多氷屯倉との関係をめぐって―」(『日本常民文化紀要』第40号、pp.281-330、2026年3月)が刊行されました。狛江地域に早くから渡来系の人々が入り、多摩川水系上・中流域を掌握する多氷屯倉の経営の一端を担っていた可能性を論じました。ご笑覧いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
篠川賢・大川原竜一・鈴木正信編『国造制・屯倉制の研究』(八木書店)が刊行されました。
拙稿「安閑朝における屯倉設置の史実性—津田・原島両説の検証を踏まえて—」も所収されています。
『国造制の研究』(2013年)、『国造制・部民制の研究』(2017年)に続く3冊目の共同研究の成果で、科研の成果でもあります。
執筆者の方々のご尽力により、大変充実した内容になりました。よろしくお願いいたします。
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2497
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はしがき◉篠川 賢
【論考編】
第Ⅰ部 国造制・屯倉制の成立と展開
1 ミヤケと国造制◉篠川 賢
2 ミヤケの本質と歴史的意義◉大川原竜一
3 安閑朝における屯倉設置の史実性—津田・原島両説の検証を踏まえて—◉鈴木正信
4 木簡にみえる屯倉◉亀谷弘明
5 ミヤケと評制に関するノート—倭王権の視点から—◉堀川 徹
6 大化前代地域経営拠点論序説◉渡部敦寛
〔コラム〕 古代の馬匹生産と国造・屯倉◉河野保博
第Ⅱ部 国造制・屯倉制と地域社会
1 稚贄屯倉の成立◉三舟隆之
2 播磨国「縮見屯倉」からみるミヤケの一側面◉中村友一
3 筑紫国造とミヤケ◉酒井芳司
4 三宅神社とミヤケの関係—越後国古志郡三宅神社の検討—◉宮永(片桐)廣美
5 倭王権の東北進出と国造◉永田 一
6 特別史跡・ユネスコ「世界の記憶」にみるミヤケ—山上碑・金7 茨田堤・茨田屯倉と茨田氏◉溝口優樹
〔コラム〕 伊甚屯倉設置の前史◉小川宏和
第Ⅲ部 考古学からみた国造制・屯倉制
1 大和国のミヤケ◉清水康二
2 ミヤケをつなぐ道◉小嶋 篤
3 相模のミヤケ関係氏族と鼬川水系の一様相—河内と相模地方との関係も視野に—◉須藤智夫
4 削平された古墳群—橘花屯倉から橘花評へ—◉栗田一生
5 古墳時代後期集落の様相とミヤケ—橘花屯倉を集落跡から模索する—◉東 真江
6 横穴式石室からみた関東地方の社会集団とその特質—国造制・屯倉制に接近するために—◉荒井啓汰
7 福岡県岩戸山古墳= 磐井墓説の学史整理と展望◉小森哲也
【史料編】
1 屯倉制関係文献目録◉大川原竜一・永田 一編
2 屯倉制関係史料集◉鈴木正信・宮永(片桐)廣美・東 真江編
3 ミヤケ・ミヤケ関係地名・ミヤケ人・ミヤケ氏(有姓・無姓)一覧◉加藤謙吉編
あとがき◉大川原竜一・鈴木正信
成城学びの森コミュニティー・カレッジ秋冬講座で、「古代豪族大神氏の謎 ~飛鳥・奈良時代編~」を担当します。よろしくお願いいたします。
講座概要
学びの森チラシ
早稲田大学エクステンションセンター中野キャンパスで、講座「ヤマト王権の神話と系図~国宝『海部氏系図』を読み解く~」を担当します。よろしくお願いいたします。
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/66725/
※ただいま期間限定の「秋の入会金無料キャンペーン」を実施しており、期間中は、新規ご入会の入会金が無料(通常8,000円)となります。キャンペーンは2025年9月30日まで実施しております。会員資格は4年度間有効で、お得な会員料金でご受講いただけるほか、早稲田大学中央図書館の利用など、さまざまな特典がございます。詳しくは、早稲田大学エクステンションセンターWebサイトをご覧ください。
https://www.wuext.waseda.jp/
拙稿「武蔵国造の乱の再検討―古代東国の国造と屯倉―」(『歴史評論』第895号、pp.37-43、2024年11月)が刊行されました。
武蔵国造の乱の後に置かれた四処の屯倉について、横渟は横見郡、橘花は橘樹郡、多氷は多水(=多摩川)の誤写とみて多摩郡、倉樔はクラ+ヤグラの重言とみて久良郡に、それぞれ比定しました。
また、西国では6c前半に国造任命・屯倉設置・国造国の境界画定がセットで実施されたのに対し、東国では6c前半に国造任命・屯倉設置のみが行われ、この段階では屯倉によって掌握される交通体系が国造国の範囲をゆるやかに規定しており、送れて6c後半に国造国の境界が画定された、との見通しを述べました。
よろしくお願いいたします。
川崎市制100周年記念事業 橘花屯倉ミニシンポジウムー橘樹官衙遺跡群成立の前段階ー」(川崎市高津市民館)で「武蔵国造の乱と橘花屯倉」について報告しました。
開催日時 2024年4月27日(土)
会場 川崎市高津市民館12階大会議室
定員等 会場参加:200名、オンライン視聴:Zoomを使用
主催 川崎市教育委員会、新古代史の会
プログラム
開会挨拶
発表
橘樹官衙遺跡群について ・・・ 栗田 一生(川崎市教育委員会学芸員)
蟹ヶ谷古墳群の発掘調査成果 ・・・ 高久 健二(専修大学教授)
屯倉研究の現状と課題 ・・・ 堀川 徹(星槎大学准教授)
武蔵国造の乱と橘花屯倉 ・・・ 鈴木 正信(成城大学准教授)
橘花屯倉と氏族 ・・・ 田中 禎昭(専修大学教授)
影向寺遺跡と橘樹官衙遺跡群 ・・・ 三舟 隆之(東京医療保健大学教授)
「无射志国荏原評」文字瓦と地域社会 ・・・ 中林 隆之(専修大学教授)
パネルディスカッション
(司会) 三舟隆之
(パネリスト)栗田一生・高久健二・堀川徹・鈴木正信・田中禎昭・中林隆之
(コメント) 新井悟・仁藤敦史