2年Part3 | まさむね太郎のまさむね太郎的こころ

2年Part3

2011年3月12日
朝が来た。
どんな大災害が襲っていようと、太陽は昇る。それだけが、いつもと変わらない。

家内は、ストーブとカセットコンロで飯を炊き、弁当まで作ってくれる。
土曜日だが、緊急事態であり出社しなければならない。
「こんなものしかできませんけれど・・・」家内はそう言う。
心の底から、感謝の気持ちが沸き上る。
「ありがとう」

そうだ、その時ひとつ決心した。
色々と会社でもイライラすることがあるだろう。
でも、ありがとうと言おう。

公共交通機関は止まっている。
息子に車で会社まで送ってもらう。
道すがら、来るかどうかも分からないバスを待つ人がバス停にいる。

崩れかけたビル。
道路も波打っているように感じる。
「井戸あります」
という表示をした民家。
道ばたに発電機をおいて、携帯の充電をさせている家がある。

この日、一番ビックリしたのは地元新聞が配達された事だ。
4ページ、即ち1枚だけなのだが、地元紙としてのプライドを感じた。

これから先、どうなるのだろう。
そんな疑問がわき起こる。

<つづく>