3年前、息子が進学で福島から離れる前に連れて行った時の写真です。
息子が
「行ってみたい」
と言っていた生まれ育った我が家へ、震災から7年半振りの帰宅でした。
この時から3年が過ぎました。
息子は来年3月に学校を卒業し、目指す職業に就く為の更なる教育が始まります。
下の子ちゃんは女の子なので未だ帰宅出来ておりません。
…と言うか、私が連れて行きたくないので行ってません😓
『満15才』
になれば帰還困難区域への立ち入りが許可されます。
しかしながら、ここの家で過ごした記憶が殆ど残ってない女の子を、防護服着せてまで連れて行こうとは思えません。
息子はかろうじて記憶が残ってたのと、本人からの要望で連れて行きました。
それでも、滞在時間は30分もありませんでした。
まだまだ長い人生がある若者を、決して『無害』とは言い切れない場所に連れて行くのは抵抗があります。
ましてや女の子となると尚更です。
娘も、
「私は何も覚えてないから行かない」
と言います。
でも、
『行きたくない』
訳ではないと思います。
…私が、『連れて行きたくない』と言っているのと本当に何も覚えてないからなんだと思います。
お墓参りには一度だけ連れて行きました。
家の前の国道は通れるので何度か通ってますが、
「この上が家だよ。」
と言っても
「う〜ん………。」
と、微かに見覚えがある程度です。
お墓参りに行った時も
「全く分からないや😓」
と言ってました。
そりゃそうですよね😓
当時まだ5才ですからね……。
自分が5才の時の記憶が残っているかと聞かれたら、
「全くありません‼️」
と即答です😓
まぁ、私はもう何十年も前の記憶ですが………😅
でも、娘が10年前の当時の記憶がハッキリ残っているって言ったらそれはそれで
「ええ〜、ホントに〜⁉️」
って疑っちゃいますね😅
…忘れてもいいんですよ。
だって、これから先の方が長いんですから…。
私みたく、何十年もそこに住んでた人間が覚えてて、
「当時はこうだったんだよねぇ。」
って子供達に話してやればいいんですよ。
昔を懐かしむのは、ある程度歳を取ってからでいいんです。
10代の若者に
「昔はさぁ……」
なんて言われても、
「君はまだ若いじゃろが‼️」
ってツッコミ入れたくなります😅
よくTVとかで
『震災の記憶をどう残すか?』
なんてやってたりしますが、
記憶は勝手に語り継がれるもので、子供達に震災の記憶を無理に『縛りつける』事をしてはいけないと思います。
もちろん、災害の教訓を次に活かしていかなければいけないと思いますが、それは私達世代がやる事で、子供達にはもっと先の未来を見据えて生きてほしいと思ってます。
帰還困難区域の実家も、地元に残る数々の問題も、
子供達に残してはいけない
『負の遺産』
だと、私は思っています。
それを片付け、新しい未来を作る基盤を固めてあげてから若い世代に引き継ぐべきだと思います。
私が出来る事なんて微々たるモノだとは思うけど、当時まだ1桁代だった子供達に
「何も変わってないけど後はよろしくね😅」
なんて無責任な事は言えません😱
なので日本のお偉い方々にお願いです。
早急に、『帰還困難区域内の除染と家屋等の解体』を出来る様にして下さい‼️🙇♀️