まこねえの通勤読書

まこねえの通勤読書

活字中毒。はずす本もたくさんあるので全部は書けませんが、最近読んで良かった本、とくに私の好きな人たちにおすすめしたい本を記録します。

星星

婚活マエストロ

 

  内容説明

40歳のこたつ記事ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの小さな事務所…手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、生真面目にマイクを握るスーツ姿の美女・鏡原奈緒子。彼女は脅威のカップル成立率を誇る伝説の司会者“婚活マエストロ”だという。その見事な進行で、参加者は完全に鏡原の掌の上。シニア向け婚活パーティーから、琵琶湖に向かう婚活バスツアーまで、いつだってマエストロは絶好調だ。気付けば事業を手伝うことになった猪名川だが、鏡原への謎は深まるばかりで…。

 

  感想

本屋大賞を受賞した「成瀬」シリーズの宮島さんの、シリーズ後第一作です。

成瀬シリーズは3巻までで終わってしまうことに寂しく思いましたが、なんせ著者さんが成瀬シリーズを書くことが面白くなくなってしまったと、BSテレ東の「あの本読みました?」でおっしゃっていました(笑)

 

この作品も、成瀬とはまた違いますが、婚活会社の伝説の司会者が生き生きと魅力的に描かれていました。

この会社が婚活業界のスタンダードとは違うのかもしれませんが、ここの婚活パーティは結婚への切迫感があまりなくて、

なんとなくゆるーい感じが面白いなぁと。

パーティ参加者さんが自分で椅子を運んだりするというのをみて、主人公の猪名川ならずとも、「えー!?」と思ってしまいました。

でも、そんなゆるい活動でも、「婚活マエストロ」という噂になるほどの成約率?すごい!

読みながら、女性なんだからマエストラじゃないのか?と思っていたら、マエストラご本人にそのことを言わせていましたね。ですよねー(笑)

 

同じ婚活小説はいえ「傲慢と善良」のときのように、あのようにヒリヒリする感じではなく、

軽くてほのぼのとした作品で楽しめました。

自己肯定感が低かった冴えないライターの主人公の人生が少しだけ華やいできたのが嬉しかったです。