私は子供がとっても大好きで、それは母からの影響を多大に受けてそうなったと思います。
街で小さな子を見かけるとついつい笑顔になってしまいます。

そんな私が大学を卒業して2年目のことです。ただ漠然とこどもたちに音楽を届けたい!という思いが込み上げてきました。でも、あの頃はコンクールや、ソロ活動、グループ活動で手がいっぱいいっぱいとなっていて結局活動として動き出すまでには至りませんでした。そしてこの案は私の中でお蔵入りとなりずーっと冬眠していました。

そして…つい2ヶ月前のことです。
私の高校時代の友達と食事に行った時の事。彼女は某こども病院で看護助手をしています。そこで彼女からある話を聞きました。

小児癌を患っていたある男の子の話を聞きました。その子は一度癌を克服しその後、外来で通院し始めた時に彼女はその子に出会ったそうです。
でもある日また癌が再発してしまったと…親御さんはこどもが診察室を出てから泣き崩れ、それを傍で見ていた彼女は胸を引き裂かれるような思いだったと涙ながらに私に話してくれました。「私は看護師じゃないから専門的な知識もないしご両親になんと声をかけていいか適正な言葉もわからずただ立っていた、そのなにもできなかった自分がまた情けなくてさ…」と…

その後「抗がん剤投与で通院をしている間にお薬の副作用で顔がパンパンに浮腫んだり、明らかに衰退してきる様子を多々目にすることがあって私は耐えられなかった」

そして入院…
診察室から出てきたお母さんが彼女に話しかけてきたそうです。「もうあの子長くないんだって…」と涙ながらに…でも必死に気丈に振る舞おうとしている姿が痛々しいほど伝わってきたの、と彼女は言いました。

その後は、あと彼に残された時間をどう過ごすかを専門の先生やカウンセラーの方々が話し合いをするのだそうです。

そして彼女がその子に尋ねました。今一番したいことはなぁに?と。そしたら「東京におる○○レンジャーに会いたい!」と笑顔で話してくれたそうです。
ですが、その彼のささやかな夢も叶えてあげることはできず彼はこの世を去りました。

居酒屋さんでご飯をしていたのですが、そんなことなんて御構い無しで二人で号泣してしまいました。
その彼女の話から看護助手の彼女、その子、ご両親の気持ちを思うと私は涙を抑えることができませんでした。

そして私も彼女にかけれる言葉は「それは本当に辛い経験をしたね…」としか言えなかった。

彼女の話の中で一番心に残っているのは「ご両親はほんまにめっちゃ強いねんで!絶対に子供のおる前では泣かへんねん」「なかなか病院から出ることのできない重い病気と闘っている子供たちは毎日を一生懸命、必死に頑張ってるねん!ほんまに」というのが私の中に熱く残っています。

この日は私にとって忘れられない1日となりました。
そして、その夜一人でいろいろ考えました。そして私がこどもたちに音楽を届けたいと数年前に計画をしていたのはまさにここだ!と思いました。「なかなか病院からでることのできない、闘病生活をおくっているこどもたちへ私が生の音を届ける、楽器に触れてもらう」そして決意へと変わり、そこからは私の得意技の思い立ったら即行動!です。

全国のあらゆるこども病院様に私の趣旨や趣向を書いたお手紙をお送りしました。
そして私の思いに賛同してくださった看護師さんから直接お電話を頂いたり、メールを頂いたりと嬉しいご一報が続々と現在頂いております。

そのことが今私は嬉しくて仕方ありません。本当にありがとうございます。

この活動には私の中で大切なことがあります。これの企画は私がしたいと強く思ったこと。なので、どんなに私の住む神戸から遠いところでも交通費、旅費を頂くのは辞退させて頂きます。もちろん出演料は頂きません。

なんと申し上げればいいか、適切な言葉はまだ私の中で明確ではないのですが、この私の思いに病院様からお金を頂くというのは、私のただ純粋に病床のこどもたちへ音楽を届けたいという思いが打ち消されるような気がしております。

でも実際問題、私の力だけでたくさんの病院様に伺おうと思うと交通費がなかなが自分の力だけで半年に1回くらいのペースなります。私はお声をかけて頂いた病院様には必ず伺います。そしてできるだけ早くこどもたちに会いに行きたいのです。
そこでジャパンギビングという日本最大の寄付サイトを活用して私の思いに賛同してくださる皆様に寄付をお願いしていきたいと思っております。

この企画を“私にしかできないこと”にこれから確立していきたいと思っております。私もたくさんのこどもたちとの出会いが楽しみ!それにこどもたちの普段の生活の中で私がキラッと光るものを届けたい!これが私の気持ちの全てです。

これからはこの企画に関してのお話はブログの方でさせて頂きます♬

皆様、立川正美の新たな企画に共感して頂ければ幸いです。

どんなことでも構いません、アドバイスや、メッセージ、寄付等なにかアクション頂けると嬉しく思います。

どうぞ今後とも立川正美を宜しくお願い申し上げます。