今回は、最近復活させた同期システムをご紹介したいと思います。

そもそも同期とはなんぞやという方もいらっしゃると思うので簡単に説明すると、ライブで演奏しているメンバー以外の音が聴こえることってあると思うのですが、それが同期です。

キーボードがいないバンドがキーボードパートを同期にしたり、重厚なコーラスを再現するために同期を使うなど色々なパターンがあるかと思います。基本的にはドラマーが外には流れていないクリック(メトロノームのようなテンポを確認する音)を聴きながら叩いています。
 

Papilio Effectusでは、2016年までは同期を使ってシーケンスや再現できない部分のコーラスパートをPAに送っていました。
 

その後、正式キーボードが加入してからは、バンドサウンドを重視して同期は使わなくなったのですが、


2017年の後半から2018年にドラムとベースのメンバーチェンジがあったのと、各メンバーの仕事の都合でリハ自体が月に1~2回程度しかできない事情があり、音源のコーラス等をライブで再現するという目的もありつつ、バンドのまとまり感を早く構築する意味で同期を復活させた経緯があります。
 

前置きが長くなりましたが、使っている機材はシンプルです。



<MacBook Pro>
DAWはLogicを使っています。
オーディオインターフェース経由で2系統をステレオ出力しています。
(ドラム用)クリックとガイド
(PA用)シーケンスとコーラス


Logicでは同期以外にKemper(ギターのアンプ)のパッチを変更するタイミングも指定していてMIDIケーブルでKemperとつなぐことで同期に合わせて自動でパッチを変更しています。


ZOOM U-44
オーディオインターフェースです。
以前はApogeeのDUET2を使っていましたが、毎回自宅のPCから外すのも面倒くさいし、何度も付け外しをしてコネクタ部分が壊れるのも嫌なので、同期用にコンパクトで安価なものを探していました。
1万円台でステレオ2系統出せるのがこれだったので特にこだわりなく選びました。


BEHRINGER XENYX1002
ベリンガーのミキサーです。
養生テープがすごいことになっていますが、ドラマーがセッティング時にどこに何のケーブルを指すか迷わないように&変なところを操作して音が出なくなるのを防ぐ目的でベタベタと貼りまくっています。


PCで全てをまかなえるのでミキサーが必須かというとそうではないのですが、ドラマーがあまりDAWの操作に慣れていないので、PCの操作を間違えて同期も止まってしまったりという事故を避けるために、ドラマーはミキサーで音量やバランスの調整をしています。


ミキサーには、クリック、ガイド、ボーカル、ギターを返していてそれぞれ個別にLRや音量バランスの調整ができるようにしています。

ドラマーからクリックとガイドを聴いていると、それしか聴こえていないと一緒に演奏している感じがしないという意見があり、
ボーカルの声はボーカルのワイヤレスの受信機のOUTPUTから、ギターはKemperのMainoutからのシールドを繋いでいます。


ドラマーのミキサーには、PAからのモニター出力を返せば全パート聴けるのでいいような気もしますが、リハと同じ環境でライブもやりたいので、今のところはこれでやっています。


その後追記
2020年くらいからはドラムがクリックを聴きながら演奏するだけというスタンスに変更して、シーケンスやコーラス音源は使っていません(全部その場で演奏)。