実家に戻って一年が経った。
今の生活…勿論いろいろある。
家族の事。
好きな人。
仕事。
新たに初めている事。
何故あんなにも舞台に立ちたかったか。
全てここに共通する事に気がつく。
「そこに人がいるから」
自分の根源に立ち戻る。
感動は人が抱く感情。
愛も孤独も。
芝居は感動的な戯曲だけではないけれど、
私は心が動く演出が好き。
いま、どうしても舞台を観たいと思えない。
でも昔から何でもかんでも見たいとは思わなかったのが本音。
感動は毎日の中にありふれている。
ただ、あの殺すか死ぬかってくらいの緊張感
自信のない時の消えてしまいたい不甲斐なさ
これは舞台でしか経験した事がない。
いまの日常にはない。
でも努力しないと自信なんてもてない。
仕事は特に。
これは同じ。
どんな方法でもいい。
人の心が震えるような世界に立ちたい。
いつか。
舞台に立ちたい
そう渇望するとき、あたしはそこにいる。