大阪万博を中止して、人材と資材を、石川能登半島地震の復興支援に回すべき | 成田雅美のBLOG

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大阪万博を中止して、人材と資材を、石川能登半島地震の復興支援に回すべき

利権まみれの万博をやっている場合ではない。


この当然の人道的・合理的決断ができないようでは、自民党政権は本当に終わっている。


初期の報道での死者数が少なかったため、被害は小さかったのかと誤解した人が、私を含め、沢山いたと思うのですが(故意ではないミスリード報道だったと思う)、死者数は約300人、甚大で深刻な被害の実態が明らかになってきました。

 

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岸田首相が迫られる「大阪万博か、復興か」…ついに経済界の重鎮からも「延期」の声
日刊ゲンダイ 2024/01/10


観測気球なのか。2025年大阪・関西万博の開催をめぐり、経済同友会の新浪代表幹事の発言が波紋を広げている。

「(能登半島地震の被害は)大変厳しい状況にある」「人命第一、これが政策としてしかるべきだ。そういうことであれば世界は理解してくれると思う」

経団連と経済同友会、日本商工会議所の経済3団体トップが5日に開いた年頭の記者会見で、新浪氏はそう主張。万博延期の可能性に触れ、「この状況を考えれば、被災者への対応が何より優先されるべきだ」と強調した。

新浪氏といえば、自身は日本国際博覧会協会(万博協会)の副会長として、自身が社長を務めるサントリーは協賛金15億円以上の「プラチナパートナー」として、万博の旗振り役を担っている。

キーパーソンの口から“万博延期論”が飛び出す一方、新浪氏と同じく万博協会の副会長を務める大阪府の吉村知事は、「万博か復興かの二択ではない」と強弁。

 

しかし、建設業界は、今年4月から始まる時間外労働の上限規制の適用除外が検討されるほどの人手不足だ。万博延期によって人手や資材、重機が被災地へ優先的に回されれば、復興に資するのは間違いない。

ただ、新浪氏の主張はもっともな半面、震災に直面する今ならば「万博延期」を打ち出しやすいという事情も漂う。

万博は世論の8割が「チケットを購入したいと思わない」と表明しているほど、盛り上がりに欠ける。

 

開催をゴリ押しするより、震災対応を理由に延期すれば、世界への“言い訳”は成り立つ──。「人命第一を世界は理解してくれるはず」(新浪氏)という発言の裏には、そんな思惑すら透ける。

防災の観点から中止一択

岸田首相は昨年の国会で、万博について「中止も延期も考えてはいない」と明言していた。震災対応を最優先するという言い訳が立つ今なら、万博の延期もしくは中止を言い出すのではないか。ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「建築資材や人員のリソースは限定されています。万博と復興との同時並行が成り立つのか疑問である以上、新浪さんの発言は岸田首相にとって“追い風”でしょう。内閣支持率が凋落する中、万博の延期・中止は世論ウケするはずです。

 

今回の震災では、軟弱地盤の被害も指摘されています。万博会場の夢洲は、まさに軟弱地盤。

 

南海トラフ巨大地震は30年以内に70~80%の確率で発生すると予想されており、万博開催期間中が安全だとは限りません。防災の面から見て、万博はいっそのこと中止するべきです」

被災地を置き去りにして万博を強引に進めれば、それこそ世界の笑いものだ。

 

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米山隆一氏 吉村知事の万博と能登地震“二者択一でない”に「復興に大量の人員・重機・資材を投入…」
スポニチアネックス 2024年1月7日


立憲民主党の米山隆一衆院議員(56)が7日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。2025年大阪・関西万博を巡り、大阪府の吉村洋文知事が、能登半島地震の影響で縮小や延期をする可能性を否定したことに言及した。

 

吉村氏は4日、大阪府庁で記者団に「二者択一の関係ではない。万博があるから(復興の)費用が削減されるものではない」と述べた。

 

被災地の救助活動や復興支援について「国を挙げて、自治体も協力して全力でやるのは当然だ」と強調。関連法も含め、支援に関するさまざまな制度が整備されているとして「こちらが立って、こちらが立たなくなるものではない」とした。

取材に先立って、吉村氏は「万博の成功に向けた総仕上げを行う勝負の年になる」と年頭あいさつし、職員を激励した。

米山氏は「吉村知事、能登半島地震に関連し『万博中止』の声に『なんで万博と復興支援が二者択一なのか…』との事です。

 

勿論制度的に二者択一ではないでしょうが、復興に大量の人員・重機・資材を投入する事になる以上、万博会場建設を今のコスト・期限に完成する事は一層困難になります」と指摘。

 

続けて「幾ら『やり遂げる!』と叫んだ所で、物理的にできないものはできません。

 

起こってしまった事象を踏まえた現実的対応を考えるなら、万博は、建設費をさらに増加させて復興の為の建築リソースを奪うか、それが出来ない(しない)なら建設計画の下方修正、開催日の延期を真剣に検討すべき時だと思います」と自身の考えをつづった。

 

 

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