おはようございます。
2014年1月14日(火)です。
お正月もすでに半ば、もう半分過ぎてきたのですね。
第49回PTOT国家試験まで、ついに「あと40日」となりました。
当、国試塾リハビリアカデミーの塾生達も一人でいると不安なのでしょうか?
朝は9時自習室開放しているのですが、本日もすでに3人が登校して自習しています。
正月明けから夜も12時まで開放しているので、毎日約10数名が残って勉強しています。
本気ムードがしっかりと漂っています。
あれだけ勉強嫌いと言っていた学生達も「知識がついてくる、理解ができる」となると、勉強のおもしろさが解ってくるようです。
全員合格に向けて、本日も塾生達と一緒に頑張って行きたいと思います。

さて、本日の第48回PTOT国家試験問題の 解答解説ですが、OT専門分野の午前問題2を解説致します。

OT48-AM2 実
脳血管障害患者にネット手芸を作業活動として選択した。下から6段までを作業療法士が手本として見せた後、色を変えて患者が実施した作品の途中経過(別冊No.1)を図に示す。最も考えられる障害はどれか。





1. 観念失行
2. 拮抗失行
3. 構成障害
4. 視覚失認
5. 手指失認


では、解説致します。
<写真の説明>
①下から6段までを作業療法士が手本として見せている
②続きを色を変えて患者が実施する
③最初のオレンジ糸の入れ込む穴が間違っている
④3番目のオレンジ糸の戻し穴が間違っている
⑤5番目のオレンジ糸の入れみ穴が間違っている
 ↓
針をどこから出してどこに入れたらよいか?
「図案全体の構成能力・予測能力が障害されている」と考えられる
 ↓
つまり『構成障害』です。

1.×:観念失行=物の名前や用途は説明できるのにその物を使用して行動することができない
2.×:拮抗失行=左右両手を強調させて使うことができない
3.○:構成障害=図案全体の構成能力・予測能力が障害されている
4.×:視覚失認=視覚的に示された物品の認知障害(触覚などの感覚を通しての認知 は保たれている)
5.×:手指失認=自分および他人の手指の名称を答えたり識別したり提示したり模倣することができない

以上のことから、正解は「3. 構成障害」です。

OTの場合、高次脳機能障害は必ず出題される分野です。
近年の傾向は、「高次脳機能障害」の障害を「写真・イラスト」で表し、それが何の障害であるか?と言う問題が多いように思います。

そのためにも種々の高次脳機能障害の「画像」を見るようにした方が良いと思われます。

では、本日もどうぞ宜しくお願い致します。