おはようございます。
2013年12月27日(金)の朝です。
本日のお天気も「冬空(ドンヨリ曇って時々ポツポツと雨模様)」です。
冬の空は「太陽」を清々しく見ることがありませんね。
それでも気持ちは清々しくありたいと願っています。
国試塾リハビリアカデミーの年内の授業は本日で終了。
年内最後の授業ですから、徹底的に張り切ってやりましょう!
そして、本日は授業終了後に、塾生みんなで忘年会を予定しています。
たいしたことはできませんが、塾生全員、国家試験までの残り50数日を、スクラム組んで怒濤のごとく走り抜けられるように、飲んで食べて元気もりもりで終了したいと思います。

では、本日の第48回PTOT国家試験の解答解説ですが、OT専門分野の午前問題6を解説致します。

OT48-AM6 実
35歳の男性。生来健康であった。転倒し右肘頭骨折を受傷した。術後のエックス線写真(別冊No.3 A、B)を別に示す。骨折部や全身の状態は良好である。この患者の作業療法で最も注意すべき合併症はどれか。





1. 偽関節
2. 変形治癒
3. 遷延治癒
4. 異所性骨化
5. Sudeck骨萎縮

では、解説致します。
※X線=術式は「テンションバンドワイヤリング法」です。
問題文章より・・・
「35歳の男性。健康。骨折部や全身の状態は良好」 
 ↓
①リハビリテーション実施開始にあたっての危険性はあまりない
②若くて元気で栄養状態がよく認知機能も高く力が強い男性
  ↓
早期退院を望んで過度な可動域訓練を行う可能性が大きいです。
栄養が良く整復固定がしっかりとしているので・・・

1.×:偽関節=固定がしっかりしていて若いので起こりにくい
2.×:変形治癒=固定がしっかりしていて若いので起こりにくい
3.×:遷延治癒=固定がしっかりしていて若いので起こりにくい
4.○:異所性骨化=過度な可動域訓練をしすぎて「異所性骨化」を起こす可能性が高い
※「肘関節周囲」は異所性骨化の好発部位です
※異所性骨化の好発部位=「股関節周囲、肘関節周囲、膝関節周囲」
5.×:Sudeck骨萎縮=反射性交感神経性ジストロフィーの一種(血流障害等を起こして骨萎縮・関節拘縮を起こす)若くて元気のよい患者にはあまり起こらない

以上のことから、正解は「4. 異所性骨化」です。

基本的な知識があれば十分正解できる内容でしたね。
近年はこのようにX線写真など画像を用いて考えさせる問題が増えています。
たくさんの画像を見るトレーニングが必要になってきました。
見慣れるとすぐに問題点を見抜くことができるようになりますので、是非たくさんの画像を見る練習してくださいね。
では、本日もどうぞ宜しくお願い致します。