おはようございます。
2013年12月11日(水曜日)です。
福岡地方のお天気は「雨」です。
昨夜からシトシト続いています。
冬の「雨」はとても冷たいですね。
どしゃぶりではない「シトシト」と続く「冬の雨」はもの悲しさを感じさせます。
街を通勤する人の姿も、静かな感じが漂っています。
本日~明後日は、当国試塾リハビリアカデミーの模擬試験です。
3日間のうちに良い日を選んで受験してもらいます。
徐々に塾生達も成績が上がってきました。
徐々に本番が近づいてくることに、塾生達も不安が出てきたようです。
しかしながら、これまで数ヶ月、よく努力してきていますので、その結果は必ず出るはずです。
後70数日あまり、現状の努力を重ねながら、頑張ってほしいと思っています。

では、本日の第48回PTOT国家試験の解答解説ですが、PT専門分野の午前問題25を解説致します。

問題 PT 48-AM25
足関節上腕血圧比の基準値で正しいのはどれか。
1. 0.21~0.50
2. 0.51~0.90
3. 0.91~1.40
4. 1.41~2.00
5. 2.01~2.70

では、解説致します。
下の「足関節上腕血圧比(ABI:Ankle-Brachial-Index)」解説表をご覧ください。

$「国試塾リハビリアカデミー」中島塾長のブログ

この「ABI」は国家試験に始めて出題されました。
「ABI」を知らなかった人も多いのでは?と思います。

足関節上腕血圧比(ABI)とは、「閉鎖性動脈硬化症(ASO)」において「下肢動脈狭窄や閉塞の程度」を表す指標です。
通常は、臥位で両上肢と両足首の血圧を測定すると、足首の方がやや高い値になります。
ところが下肢の動脈が詰まり気味になると、その部分から下の血圧は低くなるので、足首の血圧と上腕の血圧の比を求めれば血管の詰まり具合を知ることができるのです。
その意味から、この「ABI」を測定することで、「閉鎖性動脈硬化症(ASO)」疑いのある患者を早期に拾い上げることができる、という意味を持つのです。
下表に示すように「ABI=足首の最高血圧÷上腕の最高血圧」の公式に従って計算すると、正常ならば、足首血圧の方がやや高めのはずですから、低めの上腕血圧で割ったら「1.00」をやや上回るはずですね。
ですから、この「1.00」よりも低いと閉塞の可能性がある、ということから、考えると、大腿の検討がつきますね。

1.×:
2.×:
3.○:0.91~1.40
4.×:
5.×:

以上のことから、正解は「足関節上腕血圧比の基準値= 0.91~1.40」となります。
また一つ、知識が増えましたね。
知識が増える喜びを、是非感じてほしいですね。

では、本日もどうぞ宜しくお願い致します。