おはようございます。
2013年10月9日(水)です。
本日のお天気は「シトシト雨」です。
昨日は九州の交通網は台風のため乱れておりました。
九州の長崎~福岡は「大型台風直撃か!?」の予測に、学校関係は全て休校となるくらい、騒いでおりました。
国試塾リハビリアカデミーも「昼の部」は実施しましたが、「夜の部」は休校として、月末に延期補講と致しました。
実際は玄界灘~韓国の方へ、進路を変えていったため、風邪が強いくらいで、大きな被害もなくとりあえず、過ぎて行ってくれましたが、今年はやはり台風当たり年のようですね。
被害がなかったことは何よりで、本日も順調に過ごせそうです。

さて、本日の第48回PTOT国家試験の解答解説ですが、共通分野の午後問題96を解説致します。

第48回PTOT国家試験 共通分野
午後 問題96
気分(感情)障害の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. うつ病は男性に多い。
2. うつ病の生涯有病率は約1%である。
3. 身体疾患を有する患者でうつ病の有病率が高い。
4. 双極性感情障害はうつ病より遺伝的要素の関与が強い。
5. 双極性感情障害はうつ病より平均初発年齢が高い。

では、解説致します。
下のうつ病の解説図をご覧ください。


$「国試塾リハビリアカデミー」中島塾長のブログ


うつ病の症状を説明しますと・・・
①症状「抑うつ気分(憂うつ。気分が重い)。何をしても楽しくない。何にも興味がわかない。疲れているのに眠れない。一日中ねむい。いつもよりかなり早く目覚める。イライラして何かにせき立てられているようで落ち着かない。悪いことをしたように感じて自分を責める。自分には価値がないと感じる。思考力が落ちる。死にたくなる。」

②外部から見た変化「表情が暗い。涙もろくなった。反応が遅い。落ち着かない。飲酒量が増える。」

③身体症状「食欲がない。体がだるい。疲れやすい。性欲がない。頭痛や肩こり。動悸。胃の不快感。便秘がち。めまい。口が渇く。」
などなどで、上述するような一般的な症状を現すうつ病を「定型型うつ病」と言いますが、近年は「新型うつ病」と言われる「非定型型うつ病」も若年者を対象に多く見受けられるようになりました。

以上の様な基礎的知識をもとに、問題を解説致します。

1.×:うつ病=男性よりも女性に多い傾向があります。
2.×:うつ病の生涯有病率=約6.7%で比較的多い疾患です。
3.○:身体疾患を有する患者=うつ病の有病率が高いです。
4.○:双極性感情障害=単一エピソードうつ病より遺伝的要素の関与が強いです。
5.×:双極性感情障害=生涯有病率は約0.6-0.9%で遺伝性素因が高く平均初発年齢は25歳未満で比較的早いです。
※うつ病の平均発病年齢=20-30歳で若年者~高齢者まで幅広い

以上のことから、正解は「2,3」です。
「うつ病」も「統合失調症」に次いで、国家試験出題率の多い疾患です。
しっかりと学習しておきましょうね。
では、本日もどうぞ宜しくお願い致します。