おはようございます。
2013年9月30日(月曜日)です。
お天気は「曇り時々霧雨」です。
本日で9月も最後です。
本当に日々の過ぎゆく速度の速さに驚かされます。
明日からもう10月ですね。
国試塾は、本日お休みではありますが、希望者だけ「体験模擬試験」を行います。
まだ、学習に自信のない人には、無理はさせません。
自己学習の状況に合わせて「模擬試験」を受けた方が、学生にとって有効だからです。
学生の心理状況に合わせて実施しなければ、学生はショックを受けて心が折れてしまいます。
学生には常に前向きに、やる気を持って進んでもらいたい、と思っています。
ですから、学生の状況に合わせて模擬試験を実施していきます。

では、本日の第48回PTOT国家試験の解答解説ですが、共通分野の午前問題96を解説致します。

第48回PTOT国家試験 共通分野
午前 問題96
統合失調症について正しいのはどれか。
1. 前駆期から幻聴がみられる。
2. 慢性期に軽度の認知機能障害がみられる。
3. 家族の感情表出が少ないほど再発率は高くなる。
4. 発症から治療開始までの期間は予後と関連がない。
5. 急性期の治療で症状が軽快した場合は速やかに薬物治療を中止する。

では、解説致します。
下の「統合失調症の特徴」の解説表をご覧ください。


$「国試塾リハビリアカデミー」中島塾長のブログ




統合失調症は「思考障害・自我障害に伴う行動異常」を起こす疾患です。
その結果、「自発性や対人関係」に障害を起こし、社会生活に困難を来します。
そういうことを考えながら、以下の問題を考えてみましょう。

1.×:統合失調症の前駆期=イライラ、不眠、身体不調、物音への過敏さ、行動の大きな変化などの「神経症性症状」が目立ちます。
幻聴=急性期統合失調症の症状です。
2.〇:統合失調症の慢性期=認知機能障害(感情鈍麻、離人症状、人格後輩、無為自閉など)がみられます。
3.×:家族の感情表出=家族や周囲の対応方法(穏やかなゆっくりとした口調、手短、具体的、誤解の余地無く、余計なことを言わない、など))で症状の悪化を予防することができる可能性がありますが、家族や周囲の対応よりも薬物による調整の方が最も重要です。薬物をきちんと服用しないと再発率は高くなります。
4.×:発症から治療開始までの期間=長いほど予後は不良です。
5.×:薬物治療=急性期の治療で症状が軽快しても薬物療法は継続する必要があります。(陽性症状は薬物でコントロールできるため)

以上のことから、正解は「2. 慢性期に軽度の認知機能障害がみられる。」です。

下の「統合失調症の特徴」の解説表をしっかりと読んで、再度「統合失調症」についてきちんと理解を深めましょう。
では、本日もどうぞ宜しくお願いいたします。