おはようございます。
2013年9月25日(水曜日)です。
本日のお天気は「晴れ」です。
台風以降、とても良いお天気が続いています。
朝の窓越しの風は涼しく、徐々に秋の気配を感じるようになりました。
しかし、昼の暖かさと朝夕の冷えで「風邪」を引きやすくもあります。
体調には十分気をつけて過ごしてください値。

さて、本日の第48回PTOT国家試験の解答解説は、共通分野の午後問題82を解説致します。

第48回PTOT国家試験 共通分野
午後 問題82
Duchenne型筋ジストロフィーについて、厚生省筋萎縮研究班の機能障害度分類によるステージとリハビリテーションの内容の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1. ステージ2――下腿三頭筋のストレッチ
2. ステージ3――長下肢装具による歩行訓練
3. ステージ4――非侵襲的陽圧換気療法の開始
4. ステージ5――中殿筋の最大抵抗運動
5. ステージ6――座位保持装置による脊柱変形の予防

では解説致します。
下の筋ジストロフィーの障害分類表をご覧ください。


$「国試塾リハビリアカデミー」中島塾長のブログ



1.〇:ステージ2=手すりを使用して階段昇降が可能なレベル(下腿三頭筋の短縮が起こり始めている)=下腿三頭筋のストレッチは必要
2.×:ステージ3=椅子から何とか立ち上がれるレベル=可動域訓練・ストレッチ以外に立位・歩行訓練(長下肢装具による歩行訓練=ステージ4)
3.×:ステージ4=椅子からの立ち上がりは困難であるが、装具当を用いれば何とか歩行は可能なレベル=徳大式バネ付き長下肢装具による歩行訓練を実施(非侵襲的陽圧換気療法の開始=ステージ7-8
4.×:ステージ5=歩行は不可能であるが、四つ這い移動は可能なレベル=床上動作訓練(四つ這い訓練、いざり這い動作訓練、身の回り動作訓練)(筋萎縮と筋力低下が主の疾患なので筋力増強訓練を行ってはならない)
5.〇:ステージ6=四つ這いは困難であるが、ずり這いは何とか可能なレベル=座位保持装置による脊柱変形の予防

以上のことから正解は「1. ステージ2――下腿三頭筋のストレッチ」と「5. ステージ6――座位保持装置による脊柱変形の予防」です。

この筋ジストロフィーの障害分類別の問題も良く出題される問題です。
障害分類(8段階)をしっかりと把握して問題に挑みましょう。
では、本日もどうぞ宜しくお願い致します。