おはようございます。
2013年9月6日(金曜日)です。
お天気は「曇り」ドンヨリとした空模様です。
暑さも日増しに薄らぎ、半袖に上着を着ても良いかもと思えるようになりました。
やはり秋を感じます。

国試塾では「10月から国試塾に通学したいが・・・」という、国家試験受験生からのお問い合わせも数件届いております。
いよいよ国家試験に本格的に乗り出す時期の到来です。
国家試験受験を控えている皆様、気を引き締めて、毎日を過ごしましょう。

では、本日の第48回PTOT国家試験の解答解説ですが、共通分野の午後問題92を解説致します。

第48回PTOT国家試験 共通分野
午後 問題92
急性膵炎の特徴はどれか。
1. 細菌感染が原因となる。
2. 尿アミラーゼが上昇する。
3. 膵癌を合併することが多い。
4. 糖尿病を合併することが多い。
5. 触診によって腫大した膵臓を触れる。

では解説致します。
下の膵炎の図をご覧ください。


$「国試塾リハビリアカデミー」中島塾長のブログ



急性膵炎は膵臓から放出される消化酵素であるアミラーゼが十二指腸への出口である大二指腸乳頭の狭窄により放出されないため、産生されたアミラーゼによって膵臓自身が消化される疾患です。
大二指腸乳頭の狭窄の原因は、①アルコール飲料の多飲による乳糖のむくみ、②胆石による閉塞が多いです。(その他の原因不明もありますが・・・)

1.×:原因=活性化された自己の膵酵素(アミラーゼ)により膵臓自身が消化される(誘因=アルコール多量摂取、胆石など)
2.〇:尿アミラーゼ=上昇(血中アミラーゼが増加して尿で排出される)
3.×:膵癌=合併しない
4.×:糖尿病=合併しない
5.×:症状=上腹部痛、嘔気、嘔吐、腹部膨満感など(MRIやX線CT画像で膵臓の腫れを確認する)

以上のことから、正解は「2. 尿アミラーゼが上昇する。」です。
しっかりと図表を見ながら確認しましょう。

では、本日もどうぞ宜しくお願い致します。