おはようございます。
2013年8月29日(木曜日)です。
本日もお天気は「快晴」ですが、真夏の暑さとは違い、過ごしやすくなりましたね。
夏休みも後わずか、皆さん体調には気をつけて、来週からの新学期に備えてくださいね。

さて、本日の第48回PTOT国家試験の解答解説ですが、共通分野の午前問題86を解説致します。

第48回PTOT国家試験 共通分野
午前 問題86
ワルファリンの作用を滅弱させるのはどれか。
1. へパリン
2. 抗血小板薬
3. ビタミンK
4. ペニシリン系抗菌薬
5. 非ステロイド性抗炎症薬

では、解説致します。
下の解説表をご覧ください。

$「国試塾リハビリアカデミー」中島塾長のブログ


ます、ワルファリンの作用機序について・・・
①循環血液中の血液凝固因子に直接作用しない
②肝臓でビタミンK依存性凝固因子の第Ⅱ・第Ⅶ・第Ⅸ・第Ⅹ因子の合成を阻害する→抗凝固作用・抗血栓作用

1.×:へパリン=抗凝固薬(人工透析時に使用する)
2.×:抗血小板薬=白色血栓を作らない薬剤
3.〇:ビタミンK=ワルファリン作用の滅弱
4.×:ペニシリン系抗菌薬=ヒトには毒性が低く細菌に対する選択毒性が強い殺菌薬(副作用:下痢)
5.×:非ステロイド性抗炎症薬=ステロイドではない抗炎症薬(副作用:意識抑制、呼吸抑制、依存など)

以上のことから、正解は「3. ビタミンK」です。
ですので「ワルファリン」を服用している人には、食品(納豆、クロレラなど)の注意(禁忌)が必要です。
医療従事者として、このような知識を持っていることとても大切です。
国家試験に今までこのような薬剤について出題されることはあまりありませんでしたが、近年は医療従事者の常識として、知識の必要性が求められるようになりました。
頑張って薬剤についても理解を深めて参りましょう。
本日もどうぞ宜しくお願い致します。