おはようございます。
2013年8月7日(水曜日)です。
福岡はやっぱりしっかりと暑い「晴れ」です。
夏ですからね。
暑いのは当たり前ですね。
暑さに負けない強い体力で乗りきらなくちゃと思っています。
本日8月7日は「鼻の日」ですね。
http://www.jibika.or.jp/citizens/miminohi/index.html
日本耳鼻咽喉科学会では「鼻の日」キャンペーンをやっているそうです。
「鼻」を本日1日大切に気を使って過ごしてみましょうね。

では、本日の第48回PTOT国家試験の解答解説は、共通分野の午後問題75を解説致します。

第48回PTOT国家試験 共通分野
午後 問題75
深部静脈血栓症を起こしやすいのはどれか。
1. 人工膝関節置換術後
2. 橈骨遠位端骨折
3. 心房細動
4. 血友病
5. 高血圧

では、解説致します。

深部静脈血栓症とは・・・
下肢から心臓へ送り返すルートである下肢の筋膜下のことです。
この深部静脈の中で血栓ができ、深部静脈の内腔を閉塞させてしまう疾患です。
症状は「下肢の浮腫、疼痛、軽い熱感」です。
静脈内の血栓が壁からはがれて、心臓を経て肺動脈に流れ込み、肺の血管をふさいでしまうと、呼吸困難や胸痛が突然おこり、死亡する「肺血栓塞栓症」を合併しやすく、深部静脈血栓症のもっとも危険な合併症です。
長期間ベッド上臥床だった人が歩き始めの時に発症しやすい合併症です。
原因は「長期臥床」「腸骨静脈圧迫症候群」「カテーテル検査」「外科手術」「外傷」などです。

以下の解説図をご覧ください。


$「国試塾リハビリアカデミー」中島塾長のブログ


1.〇:人工膝関節置換術後=深部静脈血栓症を起こしやすい
2.×:橈骨遠位端骨折=フォーク背様変形、正中神経麻痺などを起こしやすい
3.×:心房細動=脳塞栓症を合併しやすい
4.×:血友病=血友病性関節症、関節内出血、筋肉出血などを合併しやすい
5.×:高血圧=脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、心肥大、心不全、腎不全、腎硬化症、大動脈瘤などを合併しやすい

以上のことから、正解は「1. 人工膝関節置換術後」です。
このように、深部静脈血栓症に関する問題の出題も近年は増えているようです。
是非、確認学習を行ってくださいね。
では、本日もどうぞ宜しくお願い致します。