昨日の平成22年3月7日は,九州中央リハビリテーション学院第1期生卒業式でした.

が,その一日前の一昨日(平成22年3月6日)に,第1期生の卒業を記念して,卒業生たちは学院長とともに『ヒポクラテスの木』を植樹しました.

『ヒポクラテスの木』とは木の一般名ではなく固有名称です.

和名「スズカケノキ」は漢字で「鈴掛の木,篠懸の木」と書き,学名は「Platanus orientalis(プラタナス・オリエンタリス)」です.

スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉広葉樹で,実が楽器の鈴(すず)に似ていることからこの和名がつきました.

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属の学名であるプラタナスと呼ばれることが多いのですが,日本で見かけるプラタナスは本種よりも,モミジバスズカケであることが多いようです.

エーゲ海に浮かぶギリシャのコス島は,医聖ヒポクラテスの故郷であり(ヒポクラテスはBC460年~,ソクラテスと同時代(日本の縄文時代末期頃)の医師),このコス島に,その木陰(こかげ)でヒポクラテスが若い医人に医の道を説いたと云う『いわれのある特別なプラタナスの木』があります.

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<エーゲ海に浮かぶギリシャのコス島>

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<コス島の中央公園広場にあるヒポクラテスのプラタナス>

この『いわれのある特別なプラタナスの木』の子孫の巨樹が『ヒポクラテスの木』と称され,医の道を伝えるものとして現在もギリシャのコス島に存在し,ヨーロッパで最も神聖な木と云われているのです.

1955年に慶応大学出身の産婦人科医である篠田先生が,ギリシャのコス島で実を採取し,日本で発芽させて母校慶応大学や地元の山形大学などに植樹したのが日本における『ヒポクラテスの木』の元(はじめ)とされています.

1969年に新潟の整形外科医である蒲原宏先生もギリシャのコス島からその木の種を持ち帰り,発芽させて新潟大学や九州大学,岡山大学などに植樹しています.

これらギリシャのコス島に由来する木だけが『ヒポクラテスの木』と呼ばれ,現在日本には200本余あるそうです.

ですので,この『ヒポクラテスの木』はみな同じ「DNA」を持っているのです.

プラタナスの木は,「スズカケノキ(Platanus orientalis L.)」と「モミジバスズカケノキ(Platanus acerifolia)」と「アメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis L.)」の3種類がありますが,日本の街路樹などに普通に見られるものは「モミジバスズカケノキ」と「アメリカスズカケノキ」です.

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<中央上:モミジバスズカケノキ,左:アメリカスズカケノキ,右:スズカケノキ>
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

ギリシャのコス島のヒポクラテスのプラタナスは「スズカケノキ」で,葉の刻みは深く5~7弁で,集合果は果軸に3~5個が垂れ下がり,樹皮は大きく剥がれ斑になります.

「スズカケノキ」も世界中のいたるところにたくさんありますが,『ヒポクラテスの木』と呼べるのは,ギリシャのコス島の『ヒポクラテスのプラタナス』のみなのです.

今回,九州中央リハビリテーション学院の庭に植樹したプラタナスは,児玉学院長が新潟大学にお願いして株分けして頂いた『ヒポクラテスの木』のDNA を持つ本物の『ヒポクラテスの木』であり『医学の木』です.

第1期生とともに九州中央リハビリテーション学院で根付き育ち,医学の学舎(まなびや)で学生たちを癒す木陰となって医学を学ぶ学徒たちを育ててくれる,そのような気持ちを込めて植樹されました.

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児玉学院長により『ヒポクラテスの木』の由来について説明して頂きました.

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児玉学院長自ら,第1期卒業の学生達とともに植樹されました.

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第1期卒業生たちが代わる代わる水と肥料をかけました.

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志垣理事長も駆けつけ,学生達と一緒に水掛けを行いました.

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学生達も学院長もそして全ての教職員の心が一つになり,大変すばらしい時間を持つことができました.

児玉学院長のお心遣いに感謝します.

ありがとうございました.m(_ _)m